2013年11月29日金曜日

余裕を持ったクライミング

11月27日(水)は、昼と夜ともにリード講習3回目。
昼は、女性ISさん。
夜は、女性MTさんと男性OGさんのペア、女性FIさん。

今回は、無事に全員卒業です。
慣れたクライマーの登りには、本気トライでも、どこか余裕があります。

それは、先日書いた

「レストポイントは、戦略的駐屯地」

というのを最大限に活かして、直近の5手くらいをしっかりオブザベーション出来ているからだと思います。
逆に、余裕がない登りの典型例で、こんなの見たことありませんか?

・普段は、恐がりなクライマーでリードで落ちたがらない人。

テンション掛けたそうな時点で、下からムーヴ指示が飛んで、頑張って手を出す。
そうこうしているうちに、意外と5手くらい進めちゃっている。

で、すっかりクリップを忘れているので、今度は下から
「クリップ!クリップ!」

と、指示が飛ぶ。

「恐がりなのに、なぜクリップ忘れるの?」
と言われます。
逆に、冷静なクライマー。


「あそこまでに、次のクリップしないと危ないな。」

と、安全圏を計算。

「逆に言えば、そこまでは落ちそうでも頑張ってみろ!ってことか。」

と思って、次のクリップ出来そうなホールドまで、ムーヴに集中!
つまり、落ちそうもないという余裕ではなく、

「周りの状況が見えている」

という意味での余裕。


余裕があるからこそ、落ちそうなムーヴにも集中できる、という話。

不思議な表現ですが、ジムリードからマルチピッチまで全般に通じる、クライミングの本質的なコツの1つだと思います。


具体的な講習内容
・落ちる練習と、止める練習
(振られ落ち、ガッツンビレイ、ロングフォール、など)
・ビレイヤーの立ち位置
・スポットについて(夜のみ)
・実践本気トライ(昼は、オンサイトトライとレッドポイントトライの両方。夜は、オンサイトトライを2名のみ)