2014年3月10日月曜日

アルパインリードの参加条件を設定

3月7日(金)は、阿弥陀北稜にて、研修登山。
YZ夫妻。
阿弥陀北稜での講習は、当塾始まって以来で3回目。

残置無視で、ルートファインディングも講習生にやっていただき、私はアドバイス役に徹します。

で、結果としては

①敗退
原因は、
・経験不足
・体調不良
・寒さ

②研修の成果
反省点は、これまでのマルチピッチ講習や雪上訓練の倍以上を、本人が自覚したように見えた。

「このくらいの山行を、あと10回くらいやったら、アルパインクライマーの下地が出来そう」
(by YZ旦那様)

という訳で、とても有意義な時間でした。
次回、YZ夫妻がチャレンジすれば、完登の見込みはあると思います。

ただ、阿弥陀北稜そのものは、バリエーションの中でも特殊なほど易しいです。
「研修やってても、今の登山経験と登攀力じゃ、阿弥陀北稜から先がないよなー。」

ということを、私が3回目にして痛感しちゃいました。

なんせ、このぐらいのルートが、近郊に10本なんて無い・・・。
どうせ、ミックス壁の登り方を教えるなら、

・赤岳主稜、小同心クラック、阿弥陀北西稜、残雪期の宝剣岳の諸ルートなど、残置無視オンサイトトライ
・谷川岳東尾根、北アルプスの残雪期雪稜などを、ノートレースでトライ
・入門アイスマルチを、オンサイトトライ

くらいのことを念頭に置いて、阿弥陀北稜で研修したいと思いました。
そこで、以下の3条件を設定します。

①甲斐駒ケ岳黒戸尾根、赤岳真教寺尾根、谷川岳西黒尾根、もしくはそれと同等以上の積雪期登山ルートを、2本以上登っていること。

※山小屋利用、講習時に登ったものは、除く
②マルチピッチリード講習を卒業後、3本以上のマルチピッチをオンサイトしている。

※講習時に登ったものは、除く

③南沢大滝、またはそれ以上のアイスクライミングを、ノーテンションでリードしたことがある。

※講習時に登ったものは、除く
これだけ出来れば、入門レベルの次のレベルまでは、確実にステップアップしていける下地があると思います。
講習そのものは、阿弥陀北稜、赤岳天狗尾根、などの入門ルートでしか行いません。

ただ、そこで先へと繋がる、

・ルートファインディング
・ダブルアックスの使い方
・イボイボ、トライカムなどの使い方
・判断に関しての考え方

などをアドバイスしていきたいと、思っています。
ちなみに、現状ではマルチピッチリード講習の卒業生自体が、数えるほどしか居ません(笑)。

ですから、この参加条件だと、来年は開催できないかも!?

ま、それほどアルパインは、下地が重要だってことなんでしょう。
将来、楽しくアルパイン入門ルートを登れる日を夢見て、

参加条件を目標にしてみてください!