2014年5月15日木曜日

安全管理の能力は、グレードにも結びつく

10月14日(水)は、リード講習2回目、3回目。

先日、岩場リード講習に来て、ジムリードから再出発することにした女性HSさん。
以前、ジムリードを2回目まで来ていて、すっかり間が空いていた男性NMさん。
最近、よく思うのですが。

「安全管理の能力は、その人の将来的なグレードの伸びにも影響大」

ということ。

スポーツクライミングは、分かり易い。

ボルダリング:
落ちるのが下手 → 高いところで一手が出ない → 全力が尽くせない機会が多い → 成長が遅くなる

ルート:
ビレイが緩い、落ちるのが下手 → 落ちる前にテンションコールするのが癖になる → 全力を尽くせない → 成長が遅い

クラック:
カムセットに自信が持てない → ついついトップロープに流れてしまう → リードに必要なカムセットや戦略が身につかない

と、ここまでは当たり前。
でも、これって本当に危ないクライミング、
すなわちマルチピッチやアルパインでも、同じなんじゃないかと。


マルチピッチ:
敗退シナリオが立たないまま突っ込むorロープワークの稚拙さが目立つ
 
→ 本人の事故、ヒヤリハット、友人の事故を通して、段々と恐さが身にしみる

→ 「こんな危ないクライミングより、スポーツっぽいクライミングの方が自分に合っているかも」と感じてくる

→ フリークライマーに転向
ちょっと危ないからこそ、マルチやアルパインは、スリリングです(笑)。

でも、普通の神経の人は、一定のリスクレベルより高いと、楽しくなくなるような気がしています。

将来的に、アルパインを目指す人こそ、基礎的な安全管理はレベルを上げていきましょう。