2014年6月22日日曜日

クラックリード講習は、リード中の判断講習

6月20日(金)は、湯川にてクラックリード講習。
男性Sさん、男性IKさん、女性IMさん、補習で女性ARさん。
<ジャミング練習とムーヴ練習を兼ねた、2人1組のトレーニング>

マルチピッチやアルパインに、フリークライミングの技術や考え方が重要な理由。

もう、そんなの数え上げたら、きりがありません。
<ジャミングで、ボルダー練習>

なかでも、当塾ではクラックのリード能力を、

山でのクライミングを目指す上で、もっとも重視しています。
<ボルダー練習も、上手くなってきたIMさん>

・プロテクションが効いているかどうか、という判断。

・落ちそうなら、必ずプロテクションを取る、という大原則。

・敗退、テンション掛け掛けのトップアウト、などを含めた判断。

・易しいセクションでのランナウト、という判断。
<カムセットは、ARさんが先生的な立ち位置>

そういったこと全て、クラックをやることによって分かってきます。
<ARさん、デゲンナー4日目のトライ>

もちろん、マルチ、沢、アルパインでも出てくるから、それを学ぶんです。

でも・・・

1ピッチだからこそ、真剣に考える
実際に落ちちゃうくらいのグレードだからこそ、真剣に考える

という要素なくして、本当のプロテクション戦略は身に付かないと思います。
<IMさん、台湾坊主をR.P.して、クラックリード講習は卒業!>

さらに、プロテクション戦略には、心理的な要素もあります。

なんだか異常に怖くなったり、チョット危ない場面で恐怖心がマヒしてしまったり。

そういう場面を越えながら、
「現実的リスクと感覚的リスクの差が起こしやすい」

自分という人格を理解していく・・・。
<ARさん、デゲンナーの本日2便目、通産11便目>

逆に言えば、クラックをやらずに山でのクライミングを行うと、

感覚的リスクにだけ従って戦略を立てて行くことになります。

だから、それは危なっかしいので、当塾では認めていません。
<ついに、R.P.!!!>

クラックリード講習は、判断そのものの講習であるように感じています。

もちろん、ジャミングの講習に半日掛けてはいるんですがねー。
<皆さんに、祝福される>

具体的な講習内容
・ハンドジャムのコツ
・圧力を抜かずに、体を上げていくムーヴ
・カムセット練習
・疑似リード(IKさん、Sさん)
・実践リードトライ(ARさん、IMさん)
<IKさん、プロテクション戦略も初回のわりに上出来>