2014年6月23日月曜日

マルチ卒業組は、登山へと進出

6月21日(土)は、奥秩父の竜喰谷にて、研修登山。
男性ONさん、男性HYさんのペア。

ONさんは、初めての沢登り。
HYさんも、2回目。
<入渓>

1つ前の記事の通り・・・

当塾では、マルチピッチリード以前に、クラックリード講習があります。

そして、その先に
・沢登り
・冬のバリエーション

といったことを、目指してもらおうと考えています。
<ロープなしで登る程度の滝も、結構な緊張>

だから、マルチピッチリード講習を卒業した段階では、登山経験の方は手薄になります。

でも、卒業生の方々は、自分たちで

・剱岳源治郎尾根
・赤岳真教寺尾根(冬期)
・甲斐駒ケ岳黒戸尾根(冬期)
・錫杖、左方カンテ
・海金剛スーパーレイン

などの入門ルートを、着々と登っておられる様子。
<梅雨の晴れ間>

その一方、研修登山や雪上訓練Lv.3でも、何度か講習を行っております。

・奥秩父のヌク沢(昨年夏、HYさん、NMさん)
・谷川岳西黒尾根(昨年末、HYさん、NMさん、ONさん)
・赤岳県界尾根(今年の初め、HYさん、NMさん)
・宝剣岳縦走(今年の4月、HYさん、NMさん、ONさん)

そして、今回。
<ちょっとした滝の突破>

前回までは、
「クライミングのリード技術は良い感じだけど、登山の手際・判断は、まだまだだなぁ。」

というのが、正直な感想。
<本日のメインディッシュ>

ただ、今回は結構良かったです。

判断、手際、細かい安全面、どれも合格点。

「よしよし、ちゃんと出来るんだな。そこらの山岳会の2年目、3年目にも、劣らない登山技術かな。」
と思って安心しました。
<HYさんが、落ち着いてリードしてくれます>

とはいえ、初めての沢登りということで、課題も山積。

・ゴーロ歩き
・寒さに対する判断

もちろん、ルートファインディングやロープワークの時間でさえ、手際を良くすれば1時間以上は短縮できたでしょう。
<ノーロープで突破する程度の滝が、しょっちゅう出て来ます>

私も、嬉しく思って、

「山でも、結構できるようになったじゃないですかー。」

と、言いました。
<小滝のマントル>

すると、HYさんから、

「雪山とか沢とかは、手際とか色々なことの重要さを知る場面。
(案外)手際が良くなったのは、ロープワーク講習かな。」

と言っていただけました。
<ちょっとしたゴルジュ突破するONさん>

まぁ、それは置いておくにしても。

マルチピッチリード卒業組が、総合力を付けてくださり、私も嬉しいですよ。
<先週、ARさんに読図を教わってきたという、HYさん>

<登山道に出て、遡行完了>

<明るい時間に、下山できました!>