2014年8月30日土曜日

締め切りました

明日のロープワーク講習、定員に達しました。

考えていた方は、また次回、よろしくお願いいたします。

ロープワーク講習の連絡

明日の日曜日、ストーンマジックにてロープワーク講習を開催します。

元々の予定だった方2名が参加されますので、残り2名です。

普段のロープワーク連絡リストに送ることが出来ませんので、これのみの連絡です。

参加希望の方は、私までメールお願いいたします。

2014年8月28日木曜日

お知らせ

来週の木金、つまり9月4日、5日。
この2日間が、講習可能日になりました。

もし、今からでも申し込みを希望する方がいらっしゃいましたら、連絡お願いします。
ジムでの講習、岩場の講習、最初に申し込んだ方に合わせて実施いたします。

ムーヴ講習は、単純なクライミング能力向上のため

8月27日(水)は、ムーヴ講習Lv.1が2コマ。
昼間は、足利の男性NMGさん。

夜は、マルチピッチリード受講中の女性WNさん、女性ARさん。
加えて、WNさんのパートナーの男性OZさん。
<足利から、2時間半以上かけて来てくださいました>

当塾のクライミング講習は、リード講習が一番のメイン。

最終的には、マルチピッチを目指し、その先に沢登りや本チャン、雪山を見据える人も多いです。
<オブザベーションは、普段あまりやらないらしく、苦手中の苦手>

その一方で、ムーヴ講習は、クライミング技術そのものの講習。

「もっと、こうやった方が安定しますよ。」
「こうすると、楽に登れますよ。」
「こうやると、力が入れやすいですよ。」

といったことの積み重ね。

スキーで言えば、ゲレンデスキーの講習会みたいなもの。
<元気いっぱい>

ただ、いかに登山とは言え

①どのくらい、難しいのが登れるか?
②易しいルートが、どのくらい安定して登れるか?

という単純なクライミング能力は、あればあるほど良いのです。

①は、核心部の突破力。
②は、易しいけど落ちたら死んじゃう場面での安定感。

という話になってきます。
<WNさん、オンサイトグレード更新!>

今回、受講された方々には、当たり前すぎる話ですね。

ただ、1日前の無料体験で、
「やっぱり、素人さん向けの記事も書いた方が良いかなぁ。」

と思いました。

ついつい、専門的な方向へと走っていきますからね。


具体的な講習内容
1コマ目:
・ホールドに手を馴染ませる感覚
・足指で握る感覚

実践本気トライにて
・手順だけを覚えるオブザベーション練習
※5.10bまでをオンサイト。

2コマ目:
・ホールドに手を馴染ませる感覚
・圧力で、ホールドを押さえる感覚
・股関節を使って、狭いスタンスでレストする方法
・体幹の入れ方
・方向限定のホールドは、肘をその方向に合わせること

実践本気トライにて
・リスクに応じた、ビレイの弛み調整
・デッドした方が良いか、スタティックで次のホールドを探るべきか、の判断
・やや悪いレストポイントを活用することのメリット、デメリット

ARさん:5.10bをオンサイト、5.10cをムーヴ解決
WNさん:5.10cをオンサイト!
OZさん:5.11aをオンサイト

2014年8月26日火曜日

無料体験8月

8月26日(火)は、昼間にリード講習2回目。
男性SGさん。

夜は、無料体験で新規の方6名。
うち1人は、ランナウトの常連さんなので知り合いですが。
<最近は、週3日、4日をクライミングジムに通い、快速型になってきたSGさん>

無料体験でマルチピッチリード講習までの道のりを話すと、途方もなく長い道のりという気がしてきます。
なんだか、申し訳なくなるぐらいに。

ジムリード → 岩場リード → クラックリード → マルチピッチリード

でも、山を目指すなら、是非とも頑張ってほしいところです。


とはいえ、システムそのものは、誰でも必ず覚えていくことが出来ると思います。
鈍行、快速、特急の個人差はあるでしょう。
1年でたどり着く人もいれば、5年、10年掛かるかもしれません。

それでも、講習を受け続ける限り、進歩は感じ続けると思います!

その一方で、スポーツとしてのクライミングは、伸び止まると練習がツライものがあります。
ですから、初心者のうちは、まずスポーツクライミングの楽しみ方を覚えるのが重要だと思います。

まずは、いきなりリード講習やロープワークよりも、ムーヴLv.0を受講してください。
その中で、じっくりと練習方法を講習していきますよ。

2014年8月25日月曜日

ありのままの自然を受け入れる

8月23日(土)、24日(日)は、マルチピッチリード講習にて、ミズガキ&小川山。
男性YZさんと、2日目のみの女性SGさん。
<初日は、ミズガキ>

ジムのルートで、テープが見えにくかったりすると、文句を言いたくなる話は先日書きました。

「でも、本人の意識とか技術の問題だったりもするから、気を付けましょう!」

とった内容。

<YZさんのマンツーマンなので、スピーディに進行>

以前、「グレードが辛い!」と思っても、

「自分が下手かもしれない」
と疑った方が、弱点克服しやすい話も書きました。
<ちょっと出てきたフィンガークラックは、難しくてテンション掛け掛け>

また、岩場で
「ボルトが遠い!」
と思っても、

「昔のクライマーに比べたら、まだまだ落ちない技術が低いのかな。」
と考えた方が、成長できるかもと書きました。
<岩峰の頂上>

他にも、
「トポが分かりにくい!」

と思ったら、自分のルートファインディング能力を疑う。
<2日目は、小川山>

「プロテクションが取れない!」

と思ったら、自分の技術を疑う。
<オブザベから、2人で相談>

全部、似たような話です。
<またしても、ロープワークで四苦八苦するSGさん>

特に、マルチピッチリード講習では

・残置無視
・トポ無視
・出来る限りフリークライミング

発想として

「あるがままの自然を、受け入れましょう!」

「登れないのは、自分のせい。もっと上手い人なら、きっと登れちゃったりするんだから、自然の岩は、なるべくそのまま残しましょう!」

「で、あなたも鍛えれば、(今あきらめた)この岩も登れるようになっちゃうかもしれませんよ!」

という感じ。
<YZさんの計らいで、SGさんが全ピッチリード>

だから、プロテクションの取れないスラブも、

「なんだよ、ここ!?ボルト無いの?」

と言いつつも、ちょっと我慢して受け入れます。


で、ランナウトして突っ込むか、敗退するかを考えると。


多分、これはフリークライミングの根本的な発想なんじゃないかと思います。
本当は、山のバリエーションも同じで、

「何ここ!?難しいじゃん。」
と思ったときに、

梯子・鎖を掛けるのが一般登山者。

出来る限り、ありのままの自然を受け入れようとするのが、クライマー。
<大貧民名物>

さぁ、皆さん自然を受け入れましょう!(笑)

で、自然を受け入れると、自分も鍛えなくちゃいけなくなります。
ムーヴ、リード、戦略、ロープワーク。

でも、それが結構面白いんですよ。
少なくとも、私がそれを教えるのを仕事しちゃうくらいには。
<必死の形相>

他ガイドや山岳会でバリバリ山に行っている、YZさん。
ルートファインディングやロープワークは、合格点なので、卒業といたしました。

というか、他のマルチピッチ受講生と一緒にするのが申し訳ないぐらいに、手際が良いです。
<オマケピッチ>

ただ、欲を言えば、ありのままを受け入れる気持ちを、もっと持って欲しいです。

講習うんぬんでは、無い話かもしれません。
が、一緒にクライミングする中でしか、共有していけない話だとも思いました。

ですので、補習やクラック講習などを受ける機会があれば、またそれもチャンスかと思っています。
とはいえ、一流どころのガイド何人もと繋がりがあるようなので、

こういった思想面は、長く深くクライミングと携わってきた先輩方に習う方が良いのかも。

小川山・ミズガキの開拓をしてきたガイド、輝かしい登山歴のガイド、現役バリバリのアルパインクライマーのガイド・・・

話を聞く相手には、事欠かなさそうです。
<完登!>

中年スタートのクライマーの星として、今後も頑張ってください!
<下降>

ところで、本日は“山の知り合いを増やす会”です。

今からでも、参加希望の方は、メールをお願いします。

日々、カリキュラム補正

8月22日(金)は、湯川にてクラックリード講習。
女性HMさん、1年ぶり2回目の男性ONさん、補習で男性YZさん。

それと、最近つくづく

「同じクライミング経験、グレードであれば、新規の人より当塾で長い人の方が強いなぁ。」
と思います。
たとえば、クラックでは1つカムを決めたら、そのカムでどこまで進んで行ってよいかを考えます。

これは、
・墜落距離の計算
・レスト態勢の作り方が、グレード相応に上手いこと
・レストポイントで、戦略を練ること

といった、基礎があってこそ出来ることです。
で、そういった基礎は全て、
・ジムのムーヴ講習
・ジムリード講習
・岩場リード講習

で培っていきます。

また、ネコ足、脱力、といったムーヴの基礎も重要です。
考えてみれば、当たり前の話・・・

何人もこのカリキュラムで講習していくうちに、上位の講習で行き詰るポイントが、私に分かってきます。

で、それ以前のカリキュラムを、少し補正というのを繰り返しています。
だから、クライミングのリード講習の全てのカリキュラムは、

「最終的にマルチピッチリード講習で、行き詰りにくいように!」

という風に、補正されて行く訳です。
「経験者で学びたいことがある人は、その1つ前段階の講習から受けると良いですよ。」

とは、常々申し上げております。

同じように、

ある講習で行き詰るようなら、1つ前段階の講習を1度受け直してみるのも、有効な手立てだと思いますよ。
具体的な講習内容
・テーピングの巻き方(ONさん)
・ハンドジャムの練習
・フィンガージャムの練習(ONさん)
・地上でのカムセット練習
・疑似リードでのカムセット練習(HMさん)

・実践本気トライ
HMさん:デゲンナーをR.P.(ただし、まだ危なっかしい面ありなので、講習的には要検討のトライ)
YZさん:デゲンナーを再登、北風小僧のオンサイトトライ(テンション交じりでトップアウト)

2014年8月22日金曜日

スタンスが見えない!

8月21日(木)は、1コマ目がムーヴLv.0。
講習2回目の男性2人組で、YMさん、EGさん。
加えて、新規の男性Mさん。

2コマ目が、ムーヴLv.1。
小川山での講習で、
「なんで申し込んじゃったんだろう」という緊張をしていた
女性TJさん、女性Mさん、女性SKさん。

加えて、夏前にジムリード講習を受けていた男性NMさん。
リード中、
「スタンスが分からない!」
という声は、よく聞きます。

で、
「テープが見にくい。」
という話になります。

(実際、ランナウトはルート数が相当多いので、判別が難しいことも多い。)

一方、ボルダリング課題などは、全てのホールドを記憶して取り付くのが作戦として当たり前です。

ホールドを見落として完登を逃したら、
「あー、失敗しちゃったー!」
という感じ。

だから、ルートでも、ホールドを覚えた方が良いです。
「でも、長いからムリ!」

という方は、まずは以下の作戦をば。

①オブザベーションでは、手順だけを読む
②スタンスは、レストポイント毎に確認する

私の経験上・・・

5.10台ぐらいのルートで
「スタンスが!」

とか言っている人の大半が、その直前のガバっぽいホールドで、スタンスを確認せずに突っ込んで撃沈しているからです。

常々、講習では

「ガバなら壁から体を離しやすいから、今のうちに次のスタンス覚えとけ!」
という話をしています。
自分に相応なグレードならば、だいたい3手~5手に1回ぐらいは持ちやすいホールドが出てくるはずですよ。
(そうじゃないと、クリップホールドが無いから)

具体的な講習内容
1コマ目:
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・一手一手レストして登る練習
・ネコ足(特に、足の微調整について)
・体幹の入れ方(Mさん)
・トップロープのビレイ(YMさん、EGさん)

2コマ目:
・垂壁をトラバースして、ウォームアップする方法
・保持している方の手主体のバランスを確認してから、手を出すこと
・ホールドに手を馴染ませる
・体幹の入れ方

実践本気トライにて
・スタンスを確認するタイミング
・ビレイの立ち位置(少し補正)
・ビレイの弛み(少し補正)
・クリップのタイミングに関する戦略

2014年8月21日木曜日

今月の“山の知り合いを増やす会”

来週の月曜日、8月25日(月)。

新宿にて、山の知り合いを増やす会を行います。

2ヶ月に1回、開催している飲み会ですね。
参加条件は、当塾の講習に参加したことがあること。

http://ishidajuku.web.fc2.com/gathering.html

場所:新宿

お店:金の蔵Jr.新宿西口駅前店
(年齢確認が出来る身分証明書が要ります。)

集合:19時30分に、新宿駅西口改札前
(遅れる方は、直接お店に来てください)

お店に、おおよその人数予約を行いたいので、
参加希望の方は早めにメール連絡いただけると助かります!


2014年8月20日水曜日

岩稜クラック縦走

8月19日(火)、20日(水)は、自分のクライミングで、ミズガキ。

初日は、まりさんと不動沢のマルチ。
二日目は、まりさんの友人2名も含めて、地獄エリアでショートルート。
<久々の快晴>

今シーズン、初めて会心のクライミングが出来ました。

トポ無しで、岩稜を縦走して、気持ちよくトップアウト!
<牛乳瓶のアプローチは、恐怖のランナウトするスラブ>

ところどころには、ちょっと手応えあるクラック。

下山中も、面白そうなクラックを
「あれも、登れそうだねー。」

と、話しながら下山。

探検気分で、最高です。
<牛乳瓶は、アプローチに比べれば楽々なクラック>

今シーズンの初め、クラックのオンサイトグレードを更新したりもしました。

が、やっぱり、
「そんなチッチャイ岩、どーでも良いんじゃないの?」

と思ってしまいます。

やっぱ、もう少し山っぽいクライミングが楽しいです。
しかも、この時期、稜線近くでTシャツでも寒くない。

マルチのビレイでも寒くない、最高の季節かと思います。

(難しいマルチは、ちょっと寒いぐらいの方がオンサイト出来るけれど)
<仕切り直しの2P目>

この日は、2P目にある牛乳瓶クラックというルートを、まりさんがオンサイトトライ。

サクッと、オンサイト成功。

2P目の取り付きに懸垂下降して戻った段階で、まだ昼過ぎ。
<自分的にバリエーションラインにしてみた、3P目>

2人とも、このエリアで拘りたいルートもないので、トップアウトする感覚でマルチピッチを楽しむことに!
(「やったー。」と、喜ぶ私)

まずは、牛乳瓶の右にあるハンドクラックをオンサイト。
(たぶん、グレードは5.9)

続いて、胎内くぐりのあたりを、自分的に面白いバリエーションをオンサイト。 
(体感5.10a)
<女性には、素晴らしいハンドサイズ>

まりさんが、ハンドクラックをほとんどフリーソロ(笑)。
<結局、プロテクションなし>

そこからは、岩稜縦走。
<ここで、小ピーク>

稜線で、ところどころに現れる、5.8ぐらいのクラック。

それを楽しみながら、数ピッチ快調にロープを伸ばして行く。
<後半の岩稜縦走>

<最終ピッチ>

で、頂上のちょっと手前は、見晴らしもナイス!
<終了点にしたポイント>

下山中、ワイドクラックを1本発見。

もう夕方だったので、また今度の楽しみということにしました。
<某所で見つけたワイド>

翌日は、のんびりクライミング。

よく行く、地獄エリアで、気になっていたワイドを2本オンサイトしました。
結構、良いルートだと思いますよ。

まだ、泥がだいぶ詰まっていますけど。

分かる人にだけ分かる程度、紹介文を載せておきます。
<2日目に登ったワイド>

具体的に登ったルート
1日目:
・牛乳瓶クラック(フォロー)
・牛乳瓶の右からスタートして、奥壁の頭まで、岩稜クラック縦走

2日目:
・N字ハング(5.10d?):アップ
フィストが効く私には、5.10bですら甘めに感じてしまいます。

・無名のワイド(体感5.10b):オンサイト
カヌーの右からスタートして、カヌーの終了点に抜けるライン
よろめきクラックより、少し難しいかな。
タイプが違うけど。

・無名のワイドその2(体感5.10a):オンサイト 
そのまた右。
6番~スクーズの、綺麗なクラック。
よろめきクラック、ぐらいかな

・B1フィンガー(5.11a):テンション掛け掛け
特に登るものが無かったので、「練習で再登」なんて気持ちだった自分・・・。
甘かったです。

2014年8月18日月曜日

申し込みの慎重派

8月17日(日)は、越沢バットレスにて、マルチピッチ体験。
女性SGさん、男性SRさん。
<微妙な天気ながら、雨は降らず>

マルチピッチ体験講習は、ジムでのリード&ビレイが出来れば、誰でも参加可能です。

ただ、マルチピッチリード講習は、この体験講習を受けていることに加えて、もう1つの参加条件が。

それが
・クラックの5.8以上を、3本オンサイトしていること。
<リード講習を意識して、オブザベ練習>

2人とも、すでに5.8の3本はクリアしておりますので、今回のマルチ体験は前哨戦。

実際、SGさんは、すでに今後2回の申し込み。
<登る前に、簡単なロープワーク講習>

一方で、SRさんは、
「もう少し経験を積んでから、マルチピッチリード講習を」

という慎重派。
<1P目を、リード&フォローして、システム確認>

ただ、これはこれで良いと思います。

というのも、SRさんは
・プロテクション戦略
・ロープワーク

なんかは飲み込みが良さそうな半面。

・岩場での登攀力

には、やはり不安があります。
<本番中!>

本人いわく

「今回、石田さんがセットしたカムを、観察しながら登る余裕までは無かった。」
(フォローするだけで、精一杯)

「(岩場リード、クラックリードといった)講習を受けて以降、毎週のように登りに行く仲間と比べて、自分はまだ経験が少なすぎる。」

といった謙虚な申し出。
<最終ピッチ>

私も、マルチピッチリード講習でリードさせるのが怖い!

だから、安定した登りを身につけて欲しいと思っています。

過去には、ある程度の講習段階に進んだ人にも、ムーヴ講習をオススメしたブログを書いたこともありましたしね。
(今も、気持ちは同じです)
<時間に余裕があったので、SGさんにリード講習の触りの部分を>

ま、そうは言っても、秋か来春にはマルチピッチリード講習を開始されることでしょう(笑)。

なんせ、大部分の講習生はマルチピッチがやりたくて、当塾に来ているので。
<SGさんのリード>

ではでは、まずはSGさんの次回に期待いたしましょう。

SRさんも、マルチ体験がもう1回予約されていますので、そのときにまた。

<まだまだ、セカンドのビレイに四苦八苦>