2014年10月24日金曜日

レストポイントで、次のスタンスを確認する習慣

10月23日(木)は、ムーヴLv.1。
女性NSさん。
ジムで、クライマーがスタンスを見失うと、ビレイヤーを含めた観客がスタンスを教えてくれる場面があります。

「もっと右の茶色いの!」
「股の下のデッカイの!」

といった具合。
で、講習中は、なるべくやらないことにしています。

理由としては
①練習方法
オブザベーションやレストポイントで、直近のスタンスを確認する習慣を付けて欲しいから。

②スタイル
なるべく、クライマー自身が考えて登った方が楽しいから。
特に、オンサイトトライで教えられると、ルール上もオンサイト失敗とみなされます。

③安全管理
ビレイヤーがスタンスを見るために、壁から離れがちになるから。
特に、
「①の能力が、徐々に慣れて来る」
という意識が重要だと思います。

逆に、アドバイスされるのに慣れてしまうと、

大レストポイントから、1手2手進んだら足を見失います。
で、自分で探すより前に、
「次どれー?」

とビレイヤーに尋ねてしまいます。
レストポイントで、スタンスを確認する習慣、ぜひとも身につけてください。

記憶力という問題以前に、レストポイント毎に記憶しようとしているかどうか、というのが大事だと思っています。


厳しめに教育的配慮をするなら、フォールした後に

「そこにスタンスあったんだよ。」
って教えます。

すると、
「あー、これにさえ気づいておけば!」

と、とても悔しがるので効果大です。

具体的な講習内容
・手をホールドに馴染ませる
・保持したいホールドに胸を向けるか?向けないか?
・肘を積極的に曲げるメリット
・手順用語とオブザベーション
・複数思いついた選択肢の中から、確率の高いムーヴを選択するという習慣
・ロワーダウン中に、納得いかなかったムーヴを、別のムーヴでも試してみる

リードのトライでは、垂壁の5.10b、メイン壁の私作の5.10cをオンサイト。
メイン壁の飛丸5.11aを、テンション掛けながらムーヴ解決。