2017年3月22日水曜日

滑落の記憶

3月18日(土)は、雪上訓練Lv.1-Aにて、天神平。
新規男性3人グループで、KTさん、IMさん、UTさん。
今回の参加者の中に、実際に雪山で滑落したことがある人がおりました。

年末年始、ほとんど雪山の技術を知らずに、槍平の近くにある奥丸山を3シーズン靴、軽アイゼン、ストックで登っていたそうです。

滑落し始めてから、全く止める術もなく、偶然止まったのだと熱く語ってくださります。
で、ピッケルの使い方、特に滑落停止が習いたいという熱い要望。
「あのときは、丸腰すぎて、本当に怖かったんです。」
との話。
そして、講習後の本人の言葉。

「あのとき、滑落停止を知っていたとしても、止まらなかっただろうってことが分かりました。」
「初期制動の方が大事だし、もっと言えば、それ以前の歩行技術が大事。ヤバそうなら、後ろ向きになることも重要、ってことが分かったのが良かったです。」
僕がサラッと経験則を言うのは簡単ですが、多分それでは伝わってないと思います。
きっと、耳年増になるだけでしょう。

今回、本人の失敗経験と講習内容がマッチして、心底そう思えたようなので、私としても良かったです。