2017年6月7日水曜日

重箱の隅

6月5日(月)、6日(火)は、湯川の掃除。
ちょっと疲れ気味で、パートナー探しが直前になってしまい、5~6人で力尽きました。

2日間1人で喋る相手もいないため、ここに独り言を書きます。
ウェルカム、肥溜めblog。
初登とか開拓も、ホントに色々ですね。

今まで、関わったものをチラホラ。
一応、念のために言いますが、記録的に価値ある初登はありません。
最近、よく分かったんですが、重箱の隅っこ系クライマーなんですよ。

①山壁や沢で、重箱の隅をつつくタイプ。
残置無視、トポ無視で登ると、基本は弱点を付きます。
でも、面白そうなラインを見つけると、ちょっと寄り道して登ったりします。
帰宅してから調べると、トポに無いバリエーションピッチだったり。

これで遊びとしては十分満足なので、これにて終了。
偶然、エリアに詳しい人に尋ねると、「初登じゃないかな。」とか「あそこ、たまに登る人いるよ。」と言われるケース。

最近、山に行ってないけれど、これが原点という気がします。
<2日目だが、前半パートは苔が多い>

②ショートルートのエリアで、重箱の隅。
割と人が入るエリアで、登られていないのには、それなりに理由があります(笑)。
汚い、脆い、プロテクションが悪い、アプローチが面倒、などなど。

でも、たまーに掘り出し物があって、我慢して越えると上部は快適、というタイプ。
先日の地獄エリアは、結構まとまっているので、少しは意味もあるかなと。
<右側面から掃除してみた>

③掃除するタイプ。
これに関しては、まだ易しいラインしかやったことが無いです。
コケコケ、ヤブヤブの中を、とりあえずオンサイト。(もはや、クライミングとは思えないことも。)

後日、ロープを張って、掃除。
経験上、多数のクライマーがモチベーションが沸くくらいには見栄えを良くしないと、自然に還るようです。
ただ、易しいルートは登る人が多いので、一定以上キレイになれば安定するようです。

初登じゃなくて再掃除の経験談ですが、難しいルートの掃除は大変だと思いました。
細かいスタンスに至るまで掃除したいし、クラック内部がちょっと土っぽいだけでも怖いし。
自然に還りやすいところに、難しいラインを引くのは、心折れそうです。(自分のためだけに掃除して、登り終わったら知らんという鋼の心の人は良いけど・・・。)

④お膳立て初登。
まさか、初登にもあるんですねぇ。

三宅島で、えのきどさんが新エリアを開拓する際に、のこのこ付いて行くというパターン。本人いわく「初登欄が、自分の名前ばっかりになるのも嫌だし。」という話。このエリアは、掃除不要、ボルト打ち不要、終了点もカムで自作(後から回り込んで回収)というエリアだったので、初登と言っても普段のクライミングと同じ。

あとは、まりさんがルーフワイドを掃除してくれて、「故障中の肩が痛いから、誰か登って良いよ。」と言ってくれたパターン。
これは難しめだったので、はたして登れるか不安になるという一点は問題でした。ただ、やることは普段のクライミングと同じ。
<続いて左側面>

重箱の隅も、易しいルートの掃除も、お膳立て初登も、なんとなく後ろめたさが否めず。

この手の分野、カッコイイのは自分が登れるか分からないくらいのラインに、掃除という労力を掛ける人でしょうか。
フリークライミング界の偉人の方々は、普通にやってることなんでしょうけどね。

独り言なんで、結論はありませんので悪しからず。
<だいぶ、マシになりました>

ちなみに、本日掃除したライン。
出だしが傾斜の寝たワイドで、掃除したらホールドが豊富に発掘され過ぎて、もはやクラックなんだか分からないというもの(笑)。
我ながら、費用対効果を疑いました。

5.7~5.8くらいなので、アップにデゲンナーはハード過ぎるという初級者には、少しは貢献できるかも。
先日すでに登っているので、見つけたら好きに登ってくださいませ。デゲンナーの左側が5本くらいクラックが並んでいて、その一番左にあります。

ところで、“重箱の隅をつつく”というのは一般的には“あげ足を取る”みたいに悪い表現なんですね。
大学時代の顧問の先生が「俺も、沢では重箱の隅をつつくような初登は何本かしててよー。」と言っていたのが耳に残っていたので、その表現を踏襲しました。