2018年4月18日水曜日

鹿の湯

4月9日(月)~11日(水)は、小川山・湯川の周辺。
最終日は、湯川でN村さんと掃除。
<湯川>

N村さんが今回1本、掃除&初登してくれたライン。

鹿の湯(5.9?)。
“黄昏の舞姫”から15mくらい右側、10m弱の短いコーナークラックです。
<N村さんが登っているのが、ツムツム(5.9)。3mほど左のコーナーが、今回掃除した鹿の湯。終了点は、共通。このあと、もう少し掃除するのでご安心を。。>

<掃除中のN村さん>

<月影の騎士、黄昏の舞姫の周辺も、だいぶ整理されてきました。>

<夕方、掃除を終えて、R.P.するN村さん。残念ながら、まだ綺麗さは・・・。>

もともとは、山のためにクライミングを始める人が講習生にも多いし、私もそうでした。

実際、当初目的の通りに役立つこともあります。
安定したムーヴとか、本チャンでの核心部ピッチの解決力とか、ビレイの上手さとか、カムセットへの信頼とか。
<筑波のN見さん>

一方で、クライミングそのものが楽しくなったことで、山への見方も変化してきます。

登山道を歩いていても、綺麗な割れ目に惹きつけられるというのは、よく聞く話。
それが趣向によって、スラブであれ、ボルダーであれ。

そうなると、本チャンっぽい壁やら沢登りに行っても、登りたいラインに変化が現れたりもします。

反対に、シークリフのエリアでフィックスロープしたり、ユマーリングしてアプローチしたりすると、もはやこっちが本チャンなのではないかと思うときも多々あります。
<K君は、ロッキーロード(5.12a)をトライ>

それと同じことが、掃除にもありそうです。

実際、甲斐駒のAフランケで大々的な掃除を行って登られたラインもあるそうです。錫杖あたりなら、珍しい話でもないんでしょうか。
S本先生など、九州に通ってマルチを開拓されてましたし。

とはいえ、今のところ、探検的なクライミングなら掃除最小限なものを選びたし。宮島に行ったときも、30分~0分ぐらいのものを選んで登りました。
<妹岩より、マラ岩>

でも、近場の湯川で掃除をしてみて、少しずつ岩への見方に変化があるのも感じます。

大きな意味ではクライミング観や登山観への揺さぶりなのですが、小さな意味ではラインを読む目が少し成長してきたように思います。
たぶん、ジムでルート作りをやっている人が、オブザベ能力が高まるのと似た現象でしょう。
<ホリデーに敗れるK君>

いつもながら、色々と繋がっていて、興味深いなという結論に落ち着くのでした。
<ロッキーロード>

具体的に登ったルート
1日目:マラ岩周辺
・川上小唄(5.8、スラブ) さすが人気ルート。ミニマムだけど、有難い位置にボルトがあって、アップにも使いやすい。2回ほど。
・レギュラー(5.10c) アップで再登。
・帰って来た開拓王(5.11c) O.S.。本日の目標達成。割と、ギリギリでした。
・キーヘッドの裏側(表側?) 体感5.10c O.S.。キーヘッドより、こちらの方が綺麗なクラックに見えたので。
・キーヘッド(5.10c) O.S.。難しいというより脆いので、いかにして不意落ちリスクを最小限にするかを考えるクライミング。

2日目:マラ岩周辺
・川上小唄(5.8) 何回かアップ。
・レギュラー(5.10c) トップロープでアップ。
・ジャガーノート(5.12a、フェース) 1トライ目でムーヴ解決。2トライ目でも、繋がらず。

3日目:湯川
とあるラインを掃除中。
夕方、鹿の湯をフラッシュさせてもらった。