2018年6月28日木曜日

落ちるべきか、落ちざるべきか

6月23日(土)は、雨中止にてロープワーク講習。
NSさん夫妻。
ロープワークとは関係ないのですが、旦那さんがフォールすることに対する問題意識が大きい奥様。

ケース①
「(ジムボルダーで)ムーヴ間違ったり、足の位置が変だったりして落ちる。」

ケース②
「(ジムリードで)周りの人が驚いて、こっちを見るような感じで落ちる。」
(男女における、体重差の問題もある)

ケース③
「(岩場のリードで)落ちる。」
さてさて、どうなんでしょうね。

ちなみに、旦那さまはチョット不用意に見えるムーヴが、奥様に比べると多めでしょう。
奥様は、正反対で落ちても平気そうな場面でも、なかなか思い切りよく手が出せないタイプです。(最近、トップロープ状態よりチョットだけリード気味に進んだ状況でも、落られるようになってきたぐらい?)

今一度、基本を振り返っておきましょう。
・リードにおいて、不意落ちは良くないと思います。(落ちないメリット)
ボルトルートでもクラックでも、ランナウトしていたら危険なこともあります。そういうときの丁寧な登り、危険そうならクライムダウンして策を練り直すのは、大変重要なスキルです。

・安全な環境で、落ちるかもしれないムーヴを試すことが、今日のクライミング技術を生んでいます。(落ちるメリット)
だから、落ちずに上達することも、なかなか難しい。
ケース①~③が、不意落ちなのか、それとも幾つかの方法を考えた上で「ここは落ちても平気だから。」と思って、勝負に出て落ちたムーヴなのかは分かりません。

実際、ここまで真剣に検討している訳ではないかもしれません。
お互いに「落ちることへの抵抗感が、違いすぎ!」と、違和感があるだけかもしれません。

すぐには解決しない問題だと思いますが、何か考えるキッカケになればと思います。

具体的な講習内容
・ロープの畳み方の洗練
・手畳み、コイル巻き、など
・懸垂下降の仮固定
・ロワーダウン中に実際に起こったトラブルへの対処方法を検討する(ロープスタック、など)