2018年6月29日金曜日

オブザベか、カンニングか?

6月24日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性MKさん、男性FMさん。
先日、講習生からオブザベに関して、色々と質問を受けました。

「(オンサイトの)ルール上、これはアリなんでしょうか?」という観点で。
図1は、通常のオブザベ。
図2は、地上の立木に立って、少しでも高さを稼いでオブザベ。
図3は、向かいの高台に上がってオブザベ。
図4は、その高台が実はルートと同じぐらいの高さがある場合。
図5は、5.8のラインをロワーダウンしながら、5.10aのラインをオブザベ。

他にも、「双眼鏡は?」なんていう話も出ました。
先に断っておきますが、正解というのは無いと思います。

その質問者の感覚を尋ねると。
木に登る(図2)は、アリ。
ロワーダウン中に横から見る(図5)は、ダメ。
双眼鏡は、ダメ。

だそうです。
ちなみに、双眼鏡は開拓や辺境のアルパインなどでは、オブザベに重要なアイテムとして、一般的という印象です。

そんな話をしたら、「じゃぁアリかなぁ。」と揺れる質問者(笑)。
その場合、壁の大きさや、距離感も違うので、いわゆるショートルートのオブザベと同じに考えるべきかは難しい問題ですが。
クライミングの技術書によっては、図5のロワーダウン中のオブザベを推奨しているものもあったりします。
図4は、滅多に無いケースかもしれません。
オンサイトとは、下から登ることに重点があるのか。
それとも、一発で登ることに意義があるのか。

なんとなく、その人の感覚が反映されそうですね。

最後に、私個人の感覚。
隣のルートのロワーダウン中はナシ。
それ以外は、アリ。
双眼鏡はナシ。
図4みたいに終了点近くから見えちゃう場合は、自主規制するか悩む。
岩場でのクライミングには、詳しいルールブックが存在しないので、細かいことは自分次第だと思います。

でも、オンサイトの意味とか、楽しさを再考する上では、良い質問だったかなと思いました。
実践本気トライ
MKさん:Song of Pine(5.8) O.S.
     穴があったら出たい(5.10a) R.P.。3トライ。
FMさん:Song of Pine(5.8) フラッシュ