2018年10月12日金曜日

ゆっくり登る利点

10月8日(月、祝)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性FSさん、女性ADさん、男性KTさん。
私も初心者時代から登るのが特に遅く、マルチであれ、沢であれ、
「もっとスピードを意識しろ!」
とは言われてきたものです。

ただ、本能的に怖くて早く登ることは諦めました。
具体的には
・(速く登ろうとすると)蝉になる可能性が否定できない。
・浮石のチェックがおろそかになる。
・ラインの見落とし、プロテクションの見落とし、ホールドの見落とし、などが増えて、かえって時間を食うこともある。
・足置き、ホールディング、身体のバランスなど、全ての動作が雑になる。
などなど。

結局、「危ないクライミングをやる人ほど、ゆっくり登るべきなんじゃないか?」 という結論に達しました。
イメージは、フリーソロの気分。
<ゆっくり派のADさん>

一方で、ジムの被ったルートで行きつ戻りつして、ゆっくり登ることはエネルギーロスが大きいです。
レストポイントに戻ったつもりが、かえって消耗してゲームオーバー。「テンション」コールという場面も、よくあるものです。

こういうケースでは、敢えて戻らないという判断も必要です。
※それでもレストポイントに戻って、手順を組み直してスタートした方が良いこともある。
<生木が倒れたよ(5.9)をO.S.する、FSさん>

さて、話を戻すと、講習生を見ていても素早く登る人は、見ていてドキドキします。

しかし、本人は素早く登っているつもりが無い、というのが難しいところ。
おそらく、何かしらチェックを省いているとしか思えず・・・。
<甘食(5.10b)をO.S.する、FSさん>

登ること自体、ゆっくり安全に行きましょう。
事故確率低く、10年、20年とクライミングを続けるために。

マルチでのスピードアップは、また別の技術で補っていくと良いと思いますよ。
<マイルドタジヤン(5.8)をO.S.する、ADさん>

さて、今回でFSさんは、岩場リード講習を卒業といたしました。

長らく、頑張ってくださりました。
ではでは、念願のクラックリード講習で、よろしくお願いします。
<同じくフラッシュするKTさん>

<甘食をO.S.する、KTさん>