2019年8月28日水曜日

クラックの副次効果

8月24日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性NMさん。
クラックをやることで、フェースひいてはジムでのクライミングにもプラスになることは、あります。
単純にジャミングが使えて有利、といったことを除いても、色々あると思います。

本日、NMさんがクラック初体験で感想に上げていたのは、
「圧倒的な滞在時間。これでまた、レストが上手くなりそうです。」
とのこと。

ジャミングを決めるだけでなく、カムセットに要する時間、ランナウト具合を考える時間など、色々と時間が欲しいですよね。
長時間滞在の手助けとなるのは、足置きかもしれません。
足がスリップすることが多い人は、疲れちゃいますしね。

あるいは、他に手助けになるのは、クライムダウンに適したスタティックムーヴかもしれません。
不必要なダイナミックムーヴで、進退窮まることは慎みたいですからね。

他にも、先が読めないと怖いので、次にカムが効きそうなポイントまで、オブザベを真剣にやるようになるかもしれません。

総じて、丁寧に、ゆっくり登ることの重要性を、再認識させられるかと思います。
<ツムツム(5.9)>

また、そこから再び、安全な環境でダイナミックムーヴをやることの爽快感を味わうにしても、何かしらのプラスを感じずにはいられません。

個人的には、完全なスタティックを強く意識することによって、ダイナミックムーヴの振り子運動の意味を再認識出来るようになる、という感覚です。
<長期滞在の必要性を知る>

まぁ、単純にクラックは面白いので、それだけでやる価値はあると思います。

「色々と手を出すと、上達しない。」
と考える人も多いので、
「確かにそういう部分もあるけれど、プラスになる部分も多いので、無駄にはならないですよ。」
と思います。

他にも、リード中の様々なリスク認知とか、ホールディングとかにもプラスはあると思います。
何事も、深いところでは繋がっていますしね。