2019年9月25日水曜日

ジムのルートを6分割

9月21日(土)は、雨天にてジムのムーヴ講習。
男性NSさん、男性KTさん、女性YIさん。
講習という限られた時間内に、R.P.戦略を扱うことは、案外難しいと感じています。

色々と口頭では語ってみても、やはり実践が伴わないと伝わっていない、ということを後々感じる日々です。
今回は、ちょうどNSさんに宿題の5.11a(壁面を大トラバースする持久系ルート)があったので、それを使って以下のように実践してみました。

①スタートから、最初のレストポイント(全体の6分の1)までをオブザベ。
手順の読み、クリップ位置を、私に口頭で説明。
私は、レーザーポインターでホールドを指しながら、「こういう意味ですか?」と色々と確認。

②NSさんに、そのパートを実践してもらう。
もし、別手順があって、そちらの方が楽な可能性がありそうなら、そこを再確認。

これを、ゴールまで繰り返します。

(まだハングドッグに不慣れで、疲れてしまうので、2分割ごとに一度地上に戻って大休止。前回の最終到達点までは、適当なガバを使ってアプローチして、再スタートするという方法。)
今回、NSさんの分け方だと、ルートが6分割されました。
<5.10bをO.S.するYIさん>

そして、1時間ほどの休憩後、R.P.トライ。

すると、流石に迷うムーヴは少なく、順調に高度を上げていくことが出来ました。
結果は、それでも今回は6分割目に入るあたりで力尽きてしまいましたが。

まぁ、リードを始めて2日目のボルダラーとしては、十分に上出来なR.P.戦略だったと思います。
本人は、「こんなに細かくバラさせてもらったのに登れないなんて、不甲斐ない。」と仰っておりました。
ボルダラーって、やっぱり自分に厳しいっすねー(笑)。
<5.11aのR.P.トライ>

岩場に自力で行くには、とりあえずO.S.戦略の方が大事だとは思います。

とはいえ、R.P.も技術、文化、成長方法などの色々な意味で、結局はおざなりに出来ないものだと思います。
闇雲に便数を重ねないように、考えて行きましょう。
<頑張ってます>

ところで、ボルダー中心の人に
「リードの人って、1回テンション掛けてから、散々バラシをやっておいて、次のトライで登れたら2撃って言うじゃん。あれって、変じゃない?」
と言われたことがあります。

その人の感覚だと、コンペみたいに毎回下からトライしたものだけを2撃とか3撃とか言うのであって、バラした場合の記録は「いっぱいトライした。」ぐらいでトライ数は関係ないんじゃないかと。

これって、リードに置き換えると、最初の数トライはハングドッグ禁止でやらないと2撃、3撃と言えないという話になってきます。
すごく分かるんですが、「O.S.トライ失敗後にすぐにバラさないと、どうせ2撃は無い。」と確信してバラしているような気もします。

答えは無いんですけど、こういうルールに対する感覚を語り合うものも、クライミングの面白さでしょうか。