2019年11月14日木曜日

ホールド記憶の互助制度

11月9日(日)は、リード1回目&2回目で、女性HNさん、男性THさん、男性WDさん。

11月11日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性NDさん、女性NGさん。
本日の講習とは、直接関係が無いのですが。

ランナウトのロープエリアに関しては、今どきのラインセット(ホールドの色を統一することでルート作成するもの)も多く使っています。
ただ、メインウォール2面に関しては、ルート数、ムーヴのバリエーションを優先して、従来通りのテープ課題です。

その好き嫌いはさておき、初級者であればあるほどホールド探しが一つの関門となってしまうという問題はあります。
ゆえに、ある程度のクライミングスキルが身に付き、オブザベーション能力が身に付いてから
「ようやく、ランナウトでもオンサイトトライとか2便目のトライとかが楽しめるようになって来ました。」
「以前は、言い訳は良くないとか思いつつも、やっぱり足が分からなくなったりするのが嫌だったんです。」
と 仰る講習生もちょくちょく居ます。
さて、ではホールドが覚えられないリードクライマーは、実際どうなるのか?

昼の部編:
リードクライマー「足どこだっけ?」
オーディエンス「膝のところの緑のやつ!」
※5人ぐらいの常連さんが居ても、1人が登っている間に周りが観戦する雰囲気になるので。

夜の部編:
リードクライマー「足どこだっけ?」
ビレイヤーが壁から離れて「膝のところの緑のやつ!」
※夜の部は、概ねパートナーと組み合わせになって登り続ける方が多いので、オーディエンスは少ない。

昼の部は、ホールド指示にスピード感があり、完登率への影響も少なさそうです。ただし、これに慣れてしまう疑惑もあります。

夜の部は、聞かれてからビレイヤーが壁から離れてホールドを探すので、スピード感には欠けます(笑)。自己責任で登るという意識が、最低限保たれるのかもしれません。ただ、このときにビレイヤーが壁から離れている具合が結構なもので、見ていて気にかかることも多々あります。(その状況でクライマーが不意に落ちることは稀なので、お互いに分かった上でやっている感もあり。)

中上級者なら「15~20手ぐらいなんだし、ボルダー3つ分のつもりでホールド全記憶!レストポイントで、再チェック。」でも良いかもしれませんが、その成長過程はどうあるべきなのか・・・。

この辺の気持ち悪さを、ちょっとずつ解消していこうという気概と創意工夫が、成長のエネルギーなんでしょうか。

余談ですが、オートビレイで登っている人は、この点では他人に頼らず自己責任で対処している方が多いです。
ただ、そうは言ってもリードしている人の方が緊張感とか覇気はあるように思うので、あくまで参考程度です。

答えの無い話ですが、考えることが大事ということで。