2019年11月18日月曜日

クリップ直前の気持ち

11月16日(土)は、ジムリード講習。
女性HNさん、男性THさん、男性STさん、男性HTさん。
またまた、本日の講習とは関係ないのですが、最近相談された手繰り落ちについて。

下の図は、「4本目をクリップしたい。」という状況です。
ボルト間隔が近い、ジムの壁を想定した図です。
①は、膝下です。
②は、ロープを手繰っている最中。ここで落ちるのが、いわゆる手繰り落ちです。上の図だと、グランドフォールのリスクもありそうです。
③は、クリップ後です。トップロープ状態となります。

さて、手繰り落ち防止策の代表例。
②の状況(もしくは、ロープを手繰る直前に)、片手バランスの維持が不完全(保持手の持ち感が怪しい、身体が回転してバランスを失いそう、足が滑りそう、など)だと判断したら、ロープを離して数秒静止するというもの。
その時間で、ビレイヤーが弛みを取ってくれるという段取りです。

そうすれば、その場でフォールするにしても膝下なので、さほど問題は無いハズ。
また、もしも1歩でもクライムダウンすれば、3クリップ目に対してトップロープ状態に戻ることが出来ます。

ただ、心理的に①に戻るよりは、③の安心感を得たいというのが先行すると思います。

実際、
「膝下で落ちるのが、怖くて仕方がない。」
という初級者が、
「99%クリップ出来そう!(裏を返せば、1%の手繰り落ち)」
という状況で、②から①に戻って膝下フォールするという判断を下すのには、強い抵抗があるかと思います。

しかし、ちょっと際どいクリップなんて、リードしていたら日常茶飯事なのです。リスクは0にはなりませんが、1%近いリスクはさすがに取り過ぎでしょう。
これが、「十分すぎるほどに怖がりなのに、なぜか事故を起こす。」という1つのパターンかと思います。
これに対して、どうやって対策を練るべきかは、悩んでいる方本人と相談しながら考えたいところです。

・クリップ態勢に適したムーヴを、どうやって身体に馴染ませていくべきか?
・恐怖心と現実的リスクとの乖離を、どうやって埋めていくか?

目標の方向性としては理解できるんだけど、具体的な練習方法がイマイチ思いつかない、という方は、是非とも講習へ(笑)。
特に、ムーヴの安定感に関しては、文面での回答は不可能なので、講習するしかないと思います。