2019年12月2日月曜日

岩場では足音はしない

11月27日(水)は、マルチ体験の予定が、天候の都合で岩場リード講習を古賀志山。
女性YIさん、結果的に復習参加となった女性Mさん。
<トポに載っていない5.8>

本日最後に、競技会ルート(5.9)をO.S(YIさん).、FL(Mさん)。

15mぐらいの80°(垂直より、少し寝ている印象)とあって、難しさが分散されております。
初心者でも、ガバやテラス等で大レストしながら行けば、一撃はしやすいタイプかと思います。
<少し脆そうなので、慎重に>

その際、動画を撮って、帰りの車中で見ていたら・・・。

Mさんが、自分の登りの下手さに愕然。
「5.9がギリギリ登れるぐらいの人に見える。」
「良く見積もっても、5.11aを通いまくってR.P.したことが1本あるぐらいにしか見えない。」

実際にはMさんは、もうちょっと登れます。
垂壁~薄被りぐらいのエリアなら、5.10中盤ぐらいも頻繁にO.S.しているし、5.11前半を1日~数日でR.P.することも多いぐらいの戦績。
<無事にO.S.>

「レストポイントで行きつ戻りつしているだけなのに、周りから心配されちゃうのが、分かった。」
(ホールドやムーヴ探しをしている状況が、困っているように見られてしまい、下からアドバイスされやすいのが一つの悩みらしい。)

もちろん、たとえ困っているように見えても、危険行為以外はクライマー本人に考えさせるべきだと思います。
傀儡政権は、かえってリスクを増大させますし、上達も妨げます。

そもそも、オンサイトトライに口を出すのは、クライマーとしてどうかと思いますが。
<鼻カンテ(5.10b)>

しかし、そう見られがちだという現実が客観視できたことは、Mさんにとって大きなプラスだったと思います。

レストも、ムーヴ探りも、もうちょっとサマになっていれば、心配もされにくいことでしょう。
<ガンバ!>

心配されちゃう件とは逸れますが・・・。

ジムの5.9ぐらいだと、足音を立ててドカドカ登ることが下手さの証明みたいなところがあります。
コンパネの板を蹴ることで、自分のムーヴがコントロールされていないことを戒めてくれます。

しかし、岩場では足置きのコントロールを失敗しても、音は鳴らないものです。
<レスト戦略は、かなり上達を感じます>

つまり、自分が易しいルートを、「いい感じ」で登れているかどうかは、なかなか評価が難しいのです。
まぁ、ジムでも足音以外は、なかなか自己評価が難しいものですが。

とりあえず、今回は良い気付きがあって何よりです!
<無事にO.S.!>

実践本気トライ
YIさん
・100岩に載っていないルート(5.8) O.S.
・競技会ルート(5.9) O.S.

Mさん
・100岩に載っていないルート(5.8) FL
・鼻カンテ(5.10b) O.S.
・競技会ルート(5.9) FL