2020年2月20日木曜日

育った畑を理解する

2月11日(火、祝)は、リード講習で、女性YOさん。
2月16日(土)は、雨中止にてムーヴLv.1にて、男性KYさん。

例によって、講習で扱ったテーマではなく、個人的に考えていることです。
“ボルダラーらしい登り”について。
今回は、安全管理の話ではなく、スポーツとしてクライミングを考えます。

強いボルダラーは、ムーヴも上手いです。
足置きも丁寧だし、フック系の技も上手い、デッドもスタティックも上手に使い分けます。
おまけに体幹もしっかりしていて、ムーヴのブレも少ないです。

ただ、「リード主体の人の滑らかさ、省エネ登りとは、ちょっと違う・・・。」という印象を、結構みんな持っていると思います。
「具体的に、どう違うか?」ではなく、「なぜ、そうなったのか?」という点を、いつも考えています。
それが、お互いにとって上達のヒントになることは、間違いないので。

1つの要素として、意識の違いが挙げられます。

まず、リードのオンサイトトライで失敗した場合を考えます。
上部の核心で力尽きた、という状況です。
その場合、クライマーが反省すべき点として

①上部核心までの道のりで、誤ったムーヴを選択して、消耗した個所はどれだけあるか?
②レストポイントは、十分に活用できていたか?
③上部核心のムーヴを、思いつくまでに時間が掛かり過ぎていないか?(orもっと良いムーヴは無いか?)
④そもそも、オブザベでもっと分かっておくべき点は無かったか?
⑤クリップのタイミングなど、安全上の問題、省エネ上の問題は無かったか?
などがあります。

これは、レッドポイントのために、ムーヴやレストポイント、クリップ態勢を完全記憶していく、という作業においても同様です。
いかに無駄を省き、効率良く登るか?というテーマで、ルートと対峙しています。

一方、ボルダラーは少し違います。
まず、誤ったムーヴの連続で一撃できたとしても、「強い!」の賞賛です。
しかし、自分のフィジカル限界付近の課題では、ムーヴを練りに練ります。そして、リードクライマーのハングドッグより、はるかに上質で高回数を、課題に打ち込み続けます。
だから、フィジカルも強く、際どい足技も巧みになるのだと思います。
つまり、ボルダラーとしては正しい意識なんじゃないかという私の印象です。

ただ、リードクライマー目線で言えば、3級をコンスタントに登れる人が、4級~6級を力技で登っても反省するチャンスには恵まれないとも言えます。
(コンペのように、少ないトライ数での成績と向き合う場合は、リード的な考え方も重要になって来るのかもしれませんが。私は経験ないので、不明。)

ここから、私なりにやるべきこと。
①講習では、リードクライマーとしての考え方を、なるべく丁寧に分解して説明する。
(初級者はテンションしたら、トップアウトすることに執心してしまい、そこまでの道のりを反省するという思考に至らない場合も多い。そもそも、ジムではトップアウトしてヌンチャク、カムを回収する必要は無いので、トップアウトすることに達成感を見出すのは上達過程としていかがなものでしょう?)

②自分がボルダリングをするときは、ボルダラー的な意識を持つように心がける。
(限界付近のフィジカルで、テクニックの限界付近を、なるべく経験すること。)

とにかく、総合力的なことが好きすぎて、②をやろうとするとツラくなる自分は、何なんでしょうね(笑)。
まぁ、出来ることからやって行きましょう。

2020年2月14日金曜日

健全な判断力は、健全なレストに宿る

2月9日(日)は、クラックリード講習にて、城ケ崎。
男性NMさん。
「安定したレストは、焦りの少ない正常な判断力を担保する。」
という点が、私は大事だと思います。

特に、クラックやマルチなど、安全管理要素が強くなるほど大事な印象です。
とはいえ、ジムでも焦って登る人ほど・・・、と結局は同じかもしれません。
次に、
「安定したレストは、焦りの少ない正常な判断を担保する。」
という点に着目して、持久力を評価してみます。

最上の大レストとして、
“レストポイントに戻れば、何度でも全回復に近い状態になれる。“
と置きます。

「ノーハンドで立てるテラスじゃなきゃ無理。」
と感じる初心者も居ます。

「垂壁で、マッチできるガバ、足もフラットで奥行き5cmもあれば。」
と感じるぐらいになれば、垂壁の易しいルートは相当落ち着いて登れるでしょう。

一方で、トップクライマーのオンサイトトライで、ルーフのような形状でも、ホールドを探ってはレストポイントに何度も戻るシーンを見たこともあります。
さすがに全回復かは分かりませんが、相当程度の回復が見込めているから戻るんでしょう。
<岩場でお会いした>

続けて、次善の大レストとして、
“レストポイントで、悠然と左右交互にシェイクやチョークアップを繰り返せる。時間的制約は、それほど無い。しかし、数手進んでから戻ってきた場合は、完全回復は難しい。”
とします。

戦略的には、
「行きつ戻りつには向かない(orせいぜい1回や2回)だけれど、ムーヴを完全に固めたレッドポイントトライにおいては、十分なレストポイントになり得る。」
というイメージです。
<彼こそは>

そして、最下位の大レストとして、
”両手交互にシェイクは出来るけれど、時間的制約が大きい。”
とします。

これは、手はガバだけど足が悪い場合など、数回だけのシェイクで出発する感覚です。
最後に、この観点で自己評価してみます。

イメージしやすくするために、条件を整えます。
・ジムの大ガバで、持ち替えが容易なハンドホールド。
・スタンスは、奥行き5cmのフラットホールド。
・ステミング、ヒールフックなどで傾斜を殺す技は、使わないこととする。

70°以下(ノーハンドレスト可能)、80°、90°(垂壁)、100°、110°、120°、130°、と10°毎に評価。

例えば、Aさんは
・90°では、最上のレスト(戻り可能)が出来る。
・100°では、次善のレスト(悠然だが、戻り不向き)なら出来る。
・110°では、最下位のレスト(時間制約)のみ可能。
という感じです。

安全管理について、私の個人的見解。
・90°(垂壁)では、初級者でも正常な判断を下しながら登れる可能性が高まります。
・110°では、少なくとも初級者には無理でしょう。オンサイトならオブザベで読み切る能力、レッドポイントでもムーヴを固める能力、安全なトライをする上での必須条件だと思います。
ちなみに、ジムでのリード成果予測にも応用できます。

Aさんの場合。
・90°(垂壁)なら、オンサイト成功率が高め。本人にとって易しいグレードを、取りこぼすことが少ない。レッドポイントも、結構いける。
・100°では、オンサイト成功率はオブザベ能力と運頼み(戻れないから)。レッドポイントは十分に楽しめて、最高レッドポイントグレードはこの傾斜で出すこともある。
・110°では、オンサイトは相当単調なルートだけしか出来ない。レッドポイントでも、少し厳しいムーヴが出てくると、繋げられないことが多くなる。
・120°以上では、ほぼ全ガバのルートしか登れない。

私自身で言えば、「120°になると、ほぼレッドポイントしか出来ない。130°以上は、ほぼ全ガバのルートしか登れない。」印象です
終わりに。
持久力にも、色々な要素があって、それに対応したトレーニングもあります。

今回挙げた持久力は、突き詰めると
「傾斜壁でも、ガバで大レスト出来ますか?」
という問いになります。

これを鍛えるという意味だと、実は最大筋力が大事なんじゃないかと思います。
「最大筋力の何%以上だと、毛細血管が収縮してしまって、徐々に酸素不足に陥る。」という話に戻ります。

強傾斜で十分なレストが出来ないのは、最大筋力が足りないという可能性があります。
「あれ?持久力の話じゃなかったの?」
という突っ込みがありそうですが、今回はスルーします。
<本日は、落ちる練習、懸垂回収、エイド、などの安全管理メイン>

今回は、「レストしたくても出来ない。」というフィジカル限界値のイメージで書きましたが、多くの講習生はそれ以前の問題であると感じています。
ガバを持ったら、すぐに足を上げてしまって、レストポイントを通過してしまうなど。
この場合は、最大筋力よりもテクニック習得に重きを置いて欲しいところです。

実際の岩場だと、ステミングやワイドムーヴで傾斜を殺してレスト出来る場面も多いので、フィジカルよりもテクニックが勝ることも結構あります。(ジムでも、ヒールフックやニーロックで大レストできる場合が結構あります。)
ですから、「自分が対応できていない」傾斜でも、何とか登れることも多々あります。

そんな感じで、実際には他の要素も盛りだくさんで、むしろ講習中そちらをメインにアドバイスすることになります。
参考程度に。
<鬼ころし(5.7)をR.P.>

<懸垂回収>

2020年2月13日木曜日

好きも色々

2月8日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性THさん、男性EDさん。
本日の2人は、岩場初体験&2回目。

「いやー、岩って良いですね!」
という言葉の連続。
太陽の光を浴びながら、自然の岩でウォームアップを兼ねたムーヴ練習。
「なんて、贅沢なんだ!」

「岩の匂いが良い!」

足裏感覚について講習中。
「岩って、足つぼマッサージみたいに気持ち良いっすね!」
と言って、裸足で足指とスタンスとのフィット具合を確かめるほど。

いやはや、あまりに楽しそうで、こちらも嬉しくなります。
ところで、とあるジムスタッフ談話。

「壁にあるホールドを見ていると、自然とムーヴを考えてしまう。誰も居なくても、(目検討の)課題を考えてしまう。他の人がトライしているのを見ると、自分ならこういうムーヴかな?と考えてしまう。しかも、そのときに使う筋肉が反応して、ちょっと疲れたりするんです。ほんと、ちょっとビョーキですよ。」

クライミングが好きにも、色々ありますねー。
そういう根本的なモチベーションは、ときどき思い出していきたいですね。

2020年2月8日土曜日

また自分の話です

2月6日(木)は、リード1回目。
MHさん夫妻。
<壁の中で、レスト態勢を作る>

またもや、本日の講習とは無関係に、自分の話。
最近、ジム専に近い練習に取り組んでいるだけあって、少しだけ成果が出始めたように思います。

まずは、体感。
・持てるホールド、動けるムーヴ、といったフィジカル的なこと。
・全般的なバランス、足に関してはヒールフックの感覚が、少し繊細になったこと。
・不調のときに、130°壁で感じる不快感が、ようやく無くなって来た。

次に、具体的な成果。
先日、荻パンで1回目にボロボロにやられたのは書きました。そのときは、5級を全部登るだけで精一杯。
1週間後に再訪して、4級を5本、3級を1本登れたので、自分的には会心でした。

八王子Dボルでは、先日初めて1級が1本登れました。我ながら規格外のリーチなので、1本の成果で自己評価するのは無理があります。
ただ、2級が登れる比率も、僅かずつ上昇しているので、僅かな上達の証として見て良い気がします。

※個人的には、3級/4級(Dボル)≒4級(ランナウト)≒5級(荻パン)。

「成長を、体感で見るべきか、成果で見るべきか?」という難問は、両方ともに微々たる成長が見られるので、避けて通れそうです。

最後に、指に関して。
・本気トライ中に、ある程度の指系ホールドを持っても、後々に影響しにくい。(指が強くなったのではなく、ボディが少し強化されたお陰か?)
・岩場の寒さなどで、ある程度は耐えられる。(でも、豊田はちょっと失敗だった。)
・ジャミングのために伸ばしたい、という欲求に向けて、ストレッチも微々たる成果を感じる。また、マッサージし過ぎたと感じた翌日に、腫れることが無くなった。

とりあえず、少しずつ成長曲線に乗っているようなので、日々は楽しいです。

2020年2月5日水曜日

「自分は安全」という神話

3月の予約受付開始は、2月7日(金)の夜21時スタートです。
念のため。

2月2日(日)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性HNさん、女性YYさん。
事案①
10年以上前のことです。
とあるジムで、どっかぶりガバガバのルート。やや苦しそうにアップしている人を見かけました。

すると、クリップ態勢が上手く取れないらしく、3ピン目、4ピン目を掛けずに登り続けます。
そして、5ピン目でクリップ。そのまま、登り続けて行きました。

「あそこで、クリップ飛ばさない方が良いんじゃないですか?」
と声を掛けても
「危なかったら、無理しないから大丈夫です。」
という返事。
(この人とは、それっきり会話していません。)
事案②
つい1ヶ月ほど前に、ランナウトのお客さんで、明らかに墜落距離の計算をしていない人に話す機会がありました。

「今、トップロープ状態なのか、膝くらいなのか、足首なのか、足元なのか、意識しないと危ないですよ。」
すると

「たしかに、意識してないです。他の人を見ていたら、色々思うのにね。意識した方が良いよね。ただ、危ないと思ったら、他のホールド掴んだりして、無理はしないから。」
という返事。

この人は落ちるのが苦手です。
・トップロープ状態で周りからガンバコールが飛んでいる状況
・明らかにクリップ遅れで周りが心配して見ている状況
どちらも、無関係に落ちそうなら他のホールドを持っている印象です。

事案③
トップロープでは5.11を積極的にトライしていても、リードになると5.10前半という人。

私から見ていると、ロープと身体の位置関係、墜落距離の計算が今一歩に見えて、不安に感じます。

一方、本人は
「リードで無理はしないから、大丈夫だよ。」
と仰います。

たしかに、5.11ではバンバン落ちながらムーヴ探りしているが、5.10bでは疲れたらすぐさまチョンボクリップしているように見えますから、フォールする回数(確率)自体が少ないのでしょう。

※ランナウトは、オートビレイで気軽に難しい課題に触れる。まぶし壁なので、チョンボクリップは容易。そういう甘々な環境の一方で、課題自体は特に5.10台がピリ辛な印象。

さて、皆さんはどう考えるでしょう?

リードでフォールする確率が低い、という意味ではリスク管理になっています。
一方で、「安全なフォールが出来るように、要素を考え抜く習慣付け。」という意味では悪癖が常習化しています。
だから、たまにしかフォールしないけど、フォールしたら事故る可能性は、一般のリードクライマーよりは高めです。

※要素は、墜落距離の計算、ビレイヤーの弛み・体重差・立ち位置、落ちる態勢、ロープと身体の位置関係、岩の形状、など。

リードのフォール回数と、フォール1回あたりの事故確率で、事故確率が決まると仮定すると・・・。
トップローパー気味でときどきリードをする人と、恒常的にリードする人では、どちらがリスクが高いかは厳密には分かりません。

ただ、多くの場面で気になるのは、
「無理しないから大丈夫だよ。」
という回答で、それ以上に議論が深まらないことです。

「~~さえ守っていれば、自分は安全だ。」というのは、自分自身を思考停止させる麻薬的なフレーズなのかもしれません。
これは、私を含めて全員気を付けるべきことですけどね。

2020年2月4日火曜日

3月の予約受付

こんにちは。

2月7日(金)の夜21時より、3月分の予約受付を開始いたします。
マルチピッチ講習も、例年3月から開始しています。(今年は、気温が高いので、さらに余裕でしょう。)

また、1週間ほど休業させていただく予定です。
今のところ、宮島に行くつもりです。2年前に中途半端にしてあるラインがあり、気になって仕方ないので。

2020年2月3日月曜日

ラインの独立性

2月1日(土)は、クラックリード講習にて、城ケ崎。
復習参加のMさん。
<ジャミングの悩み相談会>

また、本日の講習とは関係ないのですが。
Mさん他何名かと、“好みのルート“談義から派生した、湯河原とルートの独立性の話。
「もし、シャクシャインの面に、スードラが無くて、1本だけの贅沢なラインだったらカッコいい。」
「いや、でも東京近郊の皆が行くようなとこしか行かないからか、そんなの見たこと無い。」
「その点、クラックはラインが独立していることが多いから、良いかも。」

といった話題。
ちなみに、小川山の卒業試験(5.10b)、水曜日のシンデレラ(5.10d)、などのように、5.10台でアプローチ20~30分圏内でも、そういった贅沢なボルトルートもあります。
<ジャミングや、ワイドムーヴを、オブザベで除外して考える癖がありますね>

独立したラインのメリット。
・見た目のカッコよさ
・限定ホールド、限定ライン談義に振り回されることが無い(ルートファインディングも含めて、クライミング能力。ボルトから、横に離れたラインを登ってもO.K.。)

一方で、ルート数が多いことが近郊岩場の存在意義というのも否めず、葛藤があります。
<徹底して、ムーヴ練習>

例えば、桃源郷エリアの岩が、アプローチ1時間以上のところにあったとします。

とりあえず、最初に開拓候補に挙がるのは、
・Wasshing(5.7のクラック)
・コスモポリタン(5.9のクラック) 上部が土で詰まりやすいので、あまり登られていない。
の2ライン。
「コスモポリタンは、一応初登だけしておくけど、大掃除するのは諦めるか・・・。」という判断になりそうです。

次に、
・アボリジニ(5.10aのカンテ)
・サンセット(5.10aのカンテ)
が目を引くラインです。

アボリジニに関しては、カンテの両側を登れることがトップロープ試登で判明するでしょう。
が、憧れのハワイ航路の側は、「どこまでアボリジニ側に寄って良いか?」問題になりそうだと予想されるので、捨てようという判断になりそうです。
サンセットも、「意外とカンテから離れた方が登りやすいから、限定ルートになっちゃうね。」と捨てる判断になりそうです。

その他のフェースに独立したラインが引けるかも試登してみて、
・伊豆の踊子(5.12aのフェース)
なんかが残ると思います。(トライしたのが昔過ぎて、独立性の記憶がちょっと不安ですが。)

私も講習でよく使いますが、シルクロード(5.7のフェース)、いんちきするな(5.8のフェース)、あたりは「Wasshingに干渉しちゃうからなー。要らないか。」という判断になるかと。

で、残ったのは
・Wasshing
・アボリジニ
・伊豆の踊子
の3本だけ。

これなら、かなり贅沢です。いわゆる、合理的なラインというヤツです。

私も「そういう岩場が最高!」と感じる方ですが、「そういうのが好きなら、湯河原じゃなくて瑞牆とかに行け!」と言われてしまいそうです。

そんな話から考えると、われわれ再登者の完登談義(それって、アリ?ナシ?)にも、思うところがあります。

①憧れのハワイ航路で、限定ホールド問題を議論するのは分かるが、アボリジニのような合理的ラインで「右に出ちゃダメ!」というのは、変なのでは?

②Wasshingで、左右のフェースに出たりしながらも、プロテクションだけはカムで登っても、ルートファインディングと見なされてO.K.なのでは?

③Wasshingで、左右のフェースのボルトを使ったら、それは岩登り本来の合理的ラインを登ったことにはならないから、アウトでは?

こういうのって、くだらない言い合いに発展しやすいので要注意案件です。
でも、避けては通れない話ですよね。
<ワイドも、オブザベに組み込んで行きましょう>

2020年1月31日金曜日

とあるエピソード

1月28日(火)は、ムーヴLv.0。
女性YOさん、MH夫妻。
本日で、3名ともジムリード講習に進んでO.K.といたしました。
ある日のランナウトにて、2人の会話。

Aさん(パッと見、5.10中盤で登れたり登れなかったり。)
「私、レストがよく分からなくって。出来てないね、って言われたり。」

Bさん(5.10後半も、オンサイト率が70%ぐらい?)
「肩から脱力する感じかな。あと、呼吸も大事。夜、寝る前に呼吸を意識したりするのも良いよ。」
その他にも、Bさんによる親切なレクチャー諸々。

さて、Aさんのトライ。
10mの薄被りメイン壁の5.10後半を、一度もレストせずに登り、5ピン目ぐらいで力尽きました。
クリップのときだけ、無理やり片手バランスを作る感じ。

僕が見ている限り、Aさんは1つ前のトライもノーレストでした。
普段から、ノーレストで登る習慣になってしまっているものと思われます。
ところで、Bさんはそれを見てどう思ったんでしょうね。
テンション後も、力尽きた直後のパートについて、「あーしたら?こーしたら?」ぐらいの会話だけに見えました。

①「口で言ったぐらいじゃ、分からないか。」
②「そのうち、慣れれば分かるかな。」
③「あんまり付きっ切りでアレコレ教えるのも、お互い疲れるしね。」
④「初心者ルートからレストの基礎練習した方が、良いかな。」

あるいは、
⑤アドバイス直後のトライで、ノーレストであったことに気づいていない。
という可能性もあります。

さてさて、このエピソードから何を思うでしょうか。
その場に居た僕も、考えを深めてもらうショートコメントを思案しましたが、何も思いつきませんでした。

2020年1月30日木曜日

安易に回答してしまいました

1月25日(土)は、岩場リード講習。
男性NSさん。
<アプローチ練習は、かなりの正確さ>

行きの道中で、ジムのリードにおける持久力不足について気にしているNSさん。

普段なら、「今のレベルでは、省エネとレスト技術ですよ。」と即答するところですが。
NSさんが、週1回に満たないクライミング頻度になってしまう仕事の多忙さだと知っているだけに、
「ある程度の頻度(例えば、週2回以上)で登っていると、(大して省エネを意識していないように見える人でも)そこそこパンプしにくいですからねー。フィジカルとか、慣れの要素もありそうですね。」

※NSさんは、仕事が連休のときはもっと登っているので、モチベーション云々ではなく、超多忙。

※慣れは、無意識にムーヴやレスト技術が少し洗練された、ということ。量を練習すれば、意識すべき点が分からなくても、ある程度まで良くなるはず。(ほとんど良くならない人も居ます。)

などと回答しつつ、岩場へ。
<ムーヴ練習>

しかし、実際に岩場でムーヴ練習すると、私の考えは変わりました。
というか、ちょっと安易に回答し過ぎたと反省。

「その登りの癖だと、パンプは相当早そうです。」
パンプが早すぎて、練習量が担保できないという循環になりそうにも見えました。
貴重な、週1回弱のトレーニングなだけに。
具体的に、何が気になったのかは置いておくとして。
(そこが最も大事なんですが、文章化が難しい・・・)

今回と同じようなことを道中で聞かれたら、
「現場でムーヴ見てみますよ。それから、検討しましょう。」
と回答しようかなと思います。
<落ちる練習>

これで、少しパンプしにくくなると良いですねー。
<シルクロード(5.7)を見事にO.S.>

2020年1月29日水曜日

トップロープ状態で少し登ったとき

1月24日(金)は、リード3回目。
男性AHさん、男性SHさん。
リードのビレイについて、よく話題に上がる話。

クリップ後、少し登ると、ロープが弛みます。
クリップ直後は、トップロープ状態なので、登った分だけロープが余るので。

この弛みを、どこまで巻き取るべきでしょうか?

①ほぼ完全に(テンションにはならない範囲だが)巻き取る派
・少しでもフォールの距離を減らしたい。
・クライマーは、墜落距離の計算をして登っているので、それが狂うのは困る。

②そこまで気にしない派
・どうせ、次のクリップをするときに繰り出すんだから、巻き取るだけ労力の無駄。そもそも、素早く登る人のビレイだと、巻き取るのは無理じゃないか?
・トップロープ状態で少し弛んだぐらいで、事故に繋がるほどのフォールは無い。

どちらも一理あるので、状況によって正解は変わってくるでしょうか。
次に、左図はロープがクライマー側に弛んだ状態、右図はビレイヤー側に弛んだ状態。
(弛みの長さは、同じ。)

今回は、クリップ後に少し登った状況なので、左図になりそうなものです。
ただ、ロープの重みで、自然と右図に移行することもあります。
また、ビレイヤーが意図的に弛みを自分側に引き寄せることも出来ます。(ブレーキハンドでない、補助の手でロープを引く)

で、先ほどの議論に戻って、
「左図みたいにビレイされたら、ちょっと嫌だな。」
と感じる人も多いと思います。

・ロープが、足置きや膝の邪魔になりそう。
・ダルダルのビレイをされてそうな気がして、不安を感じる。
などの理由が考えられます。

この話って、明確な答えは無いのですが、意識してビレイしているかどうか、すぐに見わけが付きます。
たぶん、巻き取らないという判断をするケースでも、左図にはならないようにするから?

私は超重量級なこともあって、個人的には右図でもなるべく巻き取って欲しいっすけどね。たとえ、次のクリップで繰り出しが遅れたとしても。

2020年1月27日月曜日

最近のこと

1月22日(水)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性HGさん。
<易しいクライミングで、足のスリップは避けられるはず>

書くことが思いつかないので、最近の自分のクライミング。

ここ1ヶ月、ジムボルダリング比率9割です。
色々と思うこと。
<安定とは何ぞや>

①自分が下手くそ

一番感じるのは、荻パンに行ったときです。普段、ランナウトとDボル八王子しか行かないので、年に1~2回ぐらいの話ですが。
行くたびに、毎回痛切に感じます。

3級とかがフィジカル的に全く歯が立たないのも悲しいですが、5級でもバンバン落ちます。

5級の感想。
・外傾スタンスが多さに対応できず、いかにも下手くそなスリップフォールで一撃を逃したものが複数個。
・コツ系の課題で、だいぶ打ち込んだものが2つ。ムーヴ解析能力の低さを感じる。

4級は、得意なものだけを2つ登っただけ。

まとめると、弱くて、雑で、読みも甘い。

1日で、ここまで全ての要素を感じさせてくれる機会も、あまり無いです。
土日の遠征ジムとかに選ばれやすいのも、よく分かります。

あとは、トップクライマーの登りを見学できるのも、魅力ですね。
アップから、得意系、トライの仕方、練習方法まで、複数人のものを見られるのは有難いです。

もう1つ、漠然とですが、ジムの雰囲気にも微妙にカルチャーショックを受けます。そして、帰宅して荻パンのHPを読み込んでしまうという現象。
②自分が教えていることは、クライミング能力のごく一部に過ぎないことの再認識

いつも書いていることですが、
・岩場で、落ちたらいけないセクションとどう向き合うかを考え抜く。
・クリップなどの安定姿勢を考える。
・省エネ、レストなどのリード戦略に適したムーヴを考える。
といったことは、ムーヴを教える上で大事にしていることです。

ジムボルダーだと、それが役立つ場面なんぞ1~2割に感じます。
(超上手い方々は、その1~2割も出来ているようには見えますが。)

テクニック面だけを見ても、クライミングって全容が見えないもんだなと、つくづく思います。
興味深いのは、コーディネーションに限らず、全般的なムーヴ能力の低さを感じる点。
<結び替えの練習>

③伸びを実感するサイクルも、ときどきある。

色々工夫して、それがハマっているときは、「先月より、ちょっと伸びたかな。」ぐらいには感じます。
反対に、「経験値が上がっただけで、ベースの能力は全然変わっていない気がする。」と感じるときも多いです。で、数ヶ月前の宿題で退化すら感じて、大いに落ち込むこともあります。
今だと、ランナウト1階の赤15番・・・。2ヶ月前に、バラしまで出来ているだけに、苦しい。

初級者の場合、伸びていない気がするだけで、実際は伸びていることが多い印象です。練習方法は工夫すべきだけど、マンネリ期間も割と許容されます。
でも、今の自分がそれに期待するのは、考えが甘すぎなんでしょうねー。

頑張って、工夫しましょう!

2020年1月22日水曜日

教える罪

10月17日(金)は、リード2回目にて、男性STさん、男性HTさん、男性MSさん。
18日(土)は、ロープワーク講習にて、女性STさん。
19日(日)は、ムーヴLv.0にて、MHさん夫妻、男性EDさん。
22日(火)は、リード1回目にて、新規男性KMさん、復習参加の女性KDさん、男性YSさん。
今さっき、クローズアップ現代+で、ジャパネットたかた&武田真一キャスターのプレゼンにかける情熱を聞いて、自分の甘さを痛感した石田です。
プレゼンが本業ではないけれど、それにしても色々と思うところがありました。
がんばろ。
さて、本題。

今回の講習生の中に、
「体を捻じれ!」というアドバイスを妄信して、不必要な場面でも捩じりまくっている方がいました。
クライミング初心者あるあるです。

「そこは、~~した方が良いよ。」という指示型アドバイスに比べて、
「○○っていうコツがあるよ。」というアドバイスは、ハマれば大変に有効です。

しかし、こういう初心者は量産されますし、それが矯正されるチャンス無く何年も(ときには10年以上も)過ぎ去ることすらあるでしょう。
これを、
「実験意識が低い初心者側の自己責任。」と見るか、
「初心者は小学生みたいなものだから、分かりにくい嘘教えたら信じちゃうよ。」と見るか。

良心あるベテランクライマーは、自分の発言に罪の意識を感じることがあるはずです。

ちなみに、当塾開業当時の私は
「△△のときは、~~した方が良いです。□□のときは、××した方が良いです。」
などと、場合分けによる説明を多用していました。

一見、分かりやすくてウケが良いんです。
でも、使い分けの基準がトップダウンなので、だいぶ経ってから誤解して記憶されていることに私が気づくことも多かったです。
しかも、私自身が経験値を積んで、場合分けを変更したくなることも、ときどきあって困ります。

で、これも良心の呵責で、徐々に使えなくなってくるという(笑)。
もちろん、方法の1つとして、今でも使いますけど。

そして、いよいよ本人に考えさせる色合いが一層強くなり、講習生の理解度を観察する眼も鋭くなってくる、という話。

教えることは罪の意識との葛藤、という色合いもありますねー。
そこまで考えても尚、アドバイスしたくなるのがサガなんでしょう。

2020年1月20日月曜日

フォームを教えるジレンマ

1月16日(木)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性KBさん、男性SNさん。
本日の講習では、指への負担が少ないホールディングやフォームについて、かなり時間を掛けました。
たぶん、『クライマーズバイブル』の手のスイッチ、と同じような概念です。

「なぜ、その動きが身体に優しいのか?」
「なぜ、自分は違うホールディングや姿勢を好んでしまうのか?」
というコンセプトで考えると、少しずつ自分の癖が分かってくるように思います。

ある程度の理解が出来てから、
「もっと早く知りたかった。出来れば、最初に知りたかった。」
というKBさんの感想。
私も指の故障で悩まされていますし、「初心者のうちに知りたかった。」という思いもあります。
しかも、私なりに指への負担がマシになるフォームというのは追求していて、それが副次効果として肩や他の関節への負担も軽減しているようでもあり、効果は実感しています。
で、「それを初心者に教えたい!」という老婆心は、日に日に強くなります。

そういう熱さをコンセプトにしたスクールもあるようですし、『クライマーズバイブル』とパンプアカデミーもまさにそこを狙ったものなのでしょう。
しかし、現実は厳しいものがあります。

①バタバタ登りの人は、フォームどころではない。
例:脇が締まっているかよりも、足が雑なことや、不必要な振られに耐えていることの方が問題。
ただし、例外的に他のスポーツを真剣にやってきた人などは、クライミング技術が初心者レベルでも、フォームだけが良いこともある。

②フォームの有難みは、初心者には理解しづらい。もっと、手っ取り早く上達したい。

③フォームの概念自体が、理解するのが難しい。習得にも、時間が掛かる。ただし、故障で悩まされる期間に比べたら、遥かに短い。

④「考える前に動け!」ぐらいの速度で登ることを推奨する指導者や先輩クライマーも多い。それに従う初心者は、ますます考える能力が下がる。

したがって、初心者にフォームを教えるということは、いばらの道だと思います。
しかし、目の前で“いかにも、故障に繋がりそうな登り方”をしていて、それを指摘しないというのも、心苦しいものがあります。
何年か後は、僕と同じ指になりそうに見えるだけに。

ただ、それでも結局は、まずは安定感のあるムーヴの癖を身に付けることからしか、講習は始められないのです。

足置きとかレストは、リードのために覚えましょうというコンセプトですが、遠い将来にフォームを直すことも見据えての前段でもあるのです。
と、そんな訳で、たまにはムーヴ講習や岩場リード講習(午前中はムーヴ講習)に復習参加されることをオススメしますよ。

2020年1月17日金曜日

ムーヴの癖と事故確率

1月13日(月、祝)は、クラックリード講習にて、城ケ崎。
男性NMさん。
危なっかしい登り、とは何なのでしょうか?
過去の講習生の発言で、関連しそうなものを再掲します。

・浮石をクリップホールドにして、手繰り落ち経験のあるAさん
私「浮石のチェック方法って、幾つかあるのは知っていますか?荷重方向に強めに引いてみたり、叩いてみたり。」
Aさん「知っていますけど、そんな余裕は無いです。」
私「確かに、そういう場面もありますよね。ただ、その場面が手繰り落ちしたら事故になるぐらいの状況で、ホールドにヒビが入っていたりしたら、チェックせざるを得ないし、手繰るのをやめざるを得ないんじゃないですか?」
Aさん「えー、そんな余裕は無いです。」
<本日は、5.4でクラック版のムーヴLv.0みたいなことを行いました>

・落ちたらどうなるかを考えずに突っ込んだ方が、怖くないと考えるBさん
私「ムーヴによっては、背中から落ちたりしますよね?」
Bさん「想像しきれないし、そんなこと考えてたら怖くなって登れないです。」
私「そうですね。でも、危ないと思いますよ。」

・ランナウトしている場面で、行き詰ったケースを思い出すCさん
私「落ちられる範囲まで、戻るしか無いんじゃないですか?」
Cさん「えー、そんな余裕は無いです。」
私「落ちられる範囲を超える段階で、戻れるムーヴで進むというのがよくやる手なんですけど、それは?」
Cさん「そんなこと、考える余裕は無いです。」
多くの講習生が言うには、「余裕が無い。」、「そんなことを気にしていたら、登れない。」という感じです。
たしかに、そういう発言が多い人は、“登りながら考える”ということが出来なさそうなムーヴの癖があり、考える暇が無さそうにも見えます。

このムーヴの癖は、何なのでしょうか?
今回は、その内容自体には触れません。ムーヴLv.0から、岩場リード講習、クラックリード講習と、長時間をかけて教えたい内容で、ある程度登れる人であっても復習に来て欲しいと思っているぐらいの深い話です。
僕の人生2~3割は、この項目の考察に充てているような感覚です。

とても一言では語れません。
5.10aを本気トライしていても核心部以外は安定して見える人もいれば、5.12aを本気トライしていてもバタバタ登りに見える人もいます。

つまり、バタバタ登りでも、ある程度までは登れることは間違いありません。
フィジカル要因、メンタル要因、反射的に身体が良いポジションに行くなどのテクニック要因、全てが絡んできます。

こんな話が煩わしければ、ジムのオートビレイ機や、高さの低いボルダージムだけで登っていれば、避けられるかもしれません。
リードとか、ボルダーでも岩場をやりたいなら、特に大事だという話。もちろん、クラックやマルチ、沢登りやバリエーションでも。

ただ、繰り返しますが、この考察は、緩やかにグレードとかにも効いてくるとは思うんで、馬鹿にしたものでもないですよ。

2020年1月11日土曜日

Aライン

1月5日(日)は、リード3回目にて、女性HNさん、男性THさん。両名とも、これにてジムリード講習は卒業といたしました。

1月8日(水)は、ムーヴLv.0にて、復習参加の男性SKさん、復習参加の男性MSさん。
当塾卒業生にしてランナウト常連のFKさんと雑談していたら、その日の講習でSKさんの質問から同じような会話になりました。

具体的には、
・一定時間を過ぎると急速に力が無くなる。
・これは、持久力というフィジカル不足だ。
という話です。

ちなみに、FKさんの友人「ムーヴの天才」は、持久力があるそうです。
これは、「省エネ技術&レスト技術ではなく、体重が軽いからだ!」というFKさんの見立て。
果たして、真相はいかに!?
<スワンガール見習い、HNさん>

さて、話を本題に戻しましょう。

パンプやヨレの進行に関して、私なりのイメージ図を書いてみました。
いつものパワーゲージの話で、スタート時点を100%とします。

※レストによる回復、などは単純化のため省略。
ここから、私の体感に基づく話。

Bラインより下の世界。
・腕がパンパン(orヨレヨレ)
・ホールドを持っている感覚も鈍く、手繰り落ちのリスクもある


SKさんからの質問は、
「Bラインより下のときに、どうしたら良いですか?」
というもの。
実際に、ジムの終了点でこれを迎えて、何とかシェイクを繰り返して終了点クリップを試みたものの、手繰り落ちしてしまったという体験談つき。

私の回答。
「その状態では、ある程度のレベルの人でも大ガバでないと回復できない領域。今のSKさんでは、ノーハンドレストでない限り回復不可能でしょう。」
(レストするには、手遅れ。)

続いて、Aライン~Bラインの世界。
・最大出力が出ないことが、明らかに実感できる。
・一手毎の消耗具合が、序盤の倍に感じる。(下降の傾きが大きくなり、そう長くは続かない。)
・滑らかさに、顕著な陰りが出て、ブレブレになる。

(一般的に、ルート難易度が上がると、Aライン~Bラインの世界でもムーヴが難しくてフォールします。)

「筋収縮による血流阻害によって、パンプが始まる。パンプが進行するほど、筋肉は膨れ、力を入れていなくても血流が阻害される。よって、パンプするほどパンプしやすくなる。」
という風に考えれば、傾きが急になっていく様だけは説明がつきます。

ただ、Aラインが生物的に何なのかは、私は知りませんが。
おそらく、FKさんが言うところの「一定時間を過ぎると・・・」、というのはAラインを下回った瞬間でしょう。
ちなみに、なぜ「一定時間」という感覚なのかは、考える価値があります。

私も、時間で感じるヨレがあります。
それは、レストできない構成の、ボルダーの本気トライです。
これに限っては、丁寧さを犠牲にしないギリギリのスピードで登ることが、大切だと感じています。
筋トレしているかのように力を抜くことが出来ない課題では、一定時間でガクンと出力が落ちるタイミングを感じます。
だから、同じ時間でも7手進むのと9手進むのでは、完登の可能性が違うという理屈です。

ただ、
①「被ったボルダーにおいて、10手ぐらいで起こる現象
②ジムリードにおいて、20手ぐらい+クリップ7回のルートを大レストせずに登った場合、3分の2ぐらいの高度で起こる現象

の2つは、果たして本当に同じ現象なのでしょうか?

さらに言えば、
③レストしながらゆっくり登って、それでもAラインを迎えたとき
と、上記2つは体感的には違います。

たぶん、生物的には全部違うんでしょうけど、体感としては①と②に大差ないです。
また、Aラインを越えてからの状況は
「①≒②、③が一番マシ」
と感じています。

まぁ、Aラインを越えてからのことより、Aラインより上を保つことの方が大事ですけど。

結局、Aラインって何なんでしょう(笑)。
<「パンプしていない序盤は、レストより上を目指しちゃうんだよなー。」by SKさん>