2020年1月22日水曜日

教える罪

10月17日(金)は、リード2回目にて、男性STさん、男性HTさん、男性MSさん。
18日(土)は、ロープワーク講習にて、女性STさん。
19日(日)は、ムーヴLv.0にて、MHさん夫妻、男性EDさん。
22日(火)は、リード1回目にて、新規男性KMさん、復習参加の女性KDさん、男性YSさん。
今さっき、クローズアップ現代+で、ジャパネットたかた&武田真一キャスターのプレゼンにかける情熱を聞いて、自分の甘さを痛感した石田です。
プレゼンが本業ではないけれど、それにしても色々と思うところがありました。
がんばろ。
さて、本題。

今回の講習生の中に、
「体を捻じれ!」というアドバイスを妄信して、不必要な場面でも捩じりまくっている方がいました。
クライミング初心者あるあるです。

「そこは、~~した方が良いよ。」という指示型アドバイスに比べて、
「○○っていうコツがあるよ。」というアドバイスは、ハマれば大変に有効です。

しかし、こういう初心者は量産されますし、それが矯正されるチャンス無く何年も(ときには10年以上も)過ぎ去ることすらあるでしょう。
これを、
「実験意識が低い初心者側の自己責任。」と見るか、
「初心者は小学生みたいなものだから、分かりにくい嘘教えたら信じちゃうよ。」と見るか。

良心あるベテランクライマーは、自分の発言に罪の意識を感じることがあるはずです。

ちなみに、当塾開業当時の私は
「△△のときは、~~した方が良いです。□□のときは、××した方が良いです。」
などと、場合分けによる説明を多用していました。

一見、分かりやすくてウケが良いんです。
でも、使い分けの基準がトップダウンなので、だいぶ経ってから誤解して記憶されていることに私が気づくことも多かったです。
しかも、私自身が経験値を積んで、場合分けを変更したくなることも、ときどきあって困ります。

で、これも良心の呵責で、徐々に使えなくなってくるという(笑)。
もちろん、方法の1つとして、今でも使いますけど。

そして、いよいよ本人に考えさせる色合いが一層強くなり、講習生の理解度を観察する眼も鋭くなってくる、という話。

教えることは罪の意識との葛藤、という色合いもありますねー。
そこまで考えても尚、アドバイスしたくなるのがサガなんでしょう。