2020年1月29日水曜日

トップロープ状態で少し登ったとき

1月24日(金)は、リード3回目。
男性AHさん、男性SHさん。
リードのビレイについて、よく話題に上がる話。

クリップ後、少し登ると、ロープが弛みます。
クリップ直後は、トップロープ状態なので、登った分だけロープが余るので。

この弛みを、どこまで巻き取るべきでしょうか?

①ほぼ完全に(テンションにはならない範囲だが)巻き取る派
・少しでもフォールの距離を減らしたい。
・クライマーは、墜落距離の計算をして登っているので、それが狂うのは困る。

②そこまで気にしない派
・どうせ、次のクリップをするときに繰り出すんだから、巻き取るだけ労力の無駄。そもそも、素早く登る人のビレイだと、巻き取るのは無理じゃないか?
・トップロープ状態で少し弛んだぐらいで、事故に繋がるほどのフォールは無い。

どちらも一理あるので、状況によって正解は変わってくるでしょうか。
次に、左図はロープがクライマー側に弛んだ状態、右図はビレイヤー側に弛んだ状態。
(弛みの長さは、同じ。)

今回は、クリップ後に少し登った状況なので、左図になりそうなものです。
ただ、ロープの重みで、自然と右図に移行することもあります。
また、ビレイヤーが意図的に弛みを自分側に引き寄せることも出来ます。(ブレーキハンドでない、補助の手でロープを引く)

で、先ほどの議論に戻って、
「左図みたいにビレイされたら、ちょっと嫌だな。」
と感じる人も多いと思います。

・ロープが、足置きや膝の邪魔になりそう。
・ダルダルのビレイをされてそうな気がして、不安を感じる。
などの理由が考えられます。

この話って、明確な答えは無いのですが、意識してビレイしているかどうか、すぐに見わけが付きます。
たぶん、巻き取らないという判断をするケースでも、左図にはならないようにするから?

私は超重量級なこともあって、個人的には右図でもなるべく巻き取って欲しいっすけどね。たとえ、次のクリップで繰り出しが遅れたとしても。