今回は、下山で少し苦労しました。
富士山ツアーでは、山登り未経験者が参加するため、登りで全力を使いきってしまう方や、下りが極度に苦手な方が必ず何名か現れます。
で、それに対して、まずは下り方レクチャー、筋力的に無理なら補助、となる訳です。
実際、富士山の下山は「下山道」と呼ばれるブルドーザー用の道を使用します。そして、その道は傾斜も一様に近く、障害物も無く、道幅も広い、とあって補助は容易です。
しかし、その補助はガイド1人の力では限界があり、弱ったお客様の数によっては余力のあるお客様に協力を願い出るのです。
という訳で、余力のあるお客様が少ないツアーで、弱ったお客様が多くなると、全体のペースもガイドの負担も、なかなか厳しいものになります。
今回は、ガイド1人で同時に3人補助するなど、かなり苦肉の策でどうにか乗り切れました。
下山のレクチャーは、ギリギリのお客様を登頂させる最大のコツだと思うのですが、なかなか難しいものです。