今回は、30年前に冬の一ノ倉に通い、今はTウォール江戸川橋に通うという、超ベテラン2名。
加えて、常連のTさんで合計3名。
さすがに先週に比べたら「ゆったり」ですが、クラック初体験としては充実したのではないでしょうか?
さて、山を目指してクライミング講習を受けるお客様に、僕はクラック講習をオススメすることが多いです。
クラック技術そのものの面白さも去ることながら、クラックがマルチピッチの土台として、これ以上ない修業になると考えるからです。
いきなりマルチピッチゲレンデで修業する人を横目に見て、クラック修業は遠回りに思えるかもしれません。
が、クラックで危機意識や判断力を養ってからマルチピッチを始めるのが、実はマルチピッチを深く楽しむ近道だと思います。
クラックで練習できる点としては
・支点の作り方
・支点ごとの危険判断、トップアウト技術、敗退判断(危険判断が甘過ぎる初級者パーティは、当塾では絶対に送り出したくありません!)
・自然の岩そのものを登る満足感(自力で登った感)
(僕は、クライミングと山の達成感で、最大共通項だと感じます)
などなど。
また、1ピッチのゲレンデで綺麗にロープが扱える人は、マルチピッチも素早く順応できます。
議論がヤヤコシイ人は、「クラックを登り込むと、山で色々と役立つので登りまくれ!」でオッケーです。
という訳で、クラック修業も楽しみましょう!
具体的な講習内容
ルート
・ルート名なし(5.4?)、ルート名なし(5.5?)、純(5.8)、鬼ごろし(5.7)
・テーピングの巻き方
・ハンドジャム、フットジャム
・カムセットの基本説明
・疑似リードでカムセット(講師チェックは無し)
次回は、いよいよリード講習でしょうか。
他のサイズ(フィンガー、フィスト、ワイド、など)のクラック技術もですよね。
いよいよ「1ピッチのアルパインクライミング」に突入ですねー。