今回は、新規のお客様Yさん。
クライミングの練習中に、「足を丁寧に置こう」、「チョークを付けながら登ろう」などと意識する点があります。
これは、初心者が新しいテクニックを身に付ける際に、とても有効です。
さらに、僕自身も登れなかったルートに再チャレンジする際などは何かしらの改善意識を持って取り組もうと思っています。
(中級者以上が意識するのは、重心の位置、反動を付ける方向、手を出すタイミング、力の入れ所、などの細かい点の場合も多い)
この意識するポイントは、一度に何個も意識すると大体混乱します。
つまり、1回のトライで意識出来るのは1個だけ!
それだけに、この意識を有効活用するのが、上達の1つのポイントになります。
さて、講習では初心者・初級者が対象なだけに、私から見て本当は教えたい(!)テクニックが山ほど頭に浮かびます。
それを、あくまで1つ1つ反復練習して頂き、意識せずに(!)出来るようになった頃に、次のテクニックを教える訳です。
我ながら、気が長くないと出来ない仕事だなぁと思います。
ちなみに、本日のYさんは、若い男性で、クライミングの自主練習も頑張っており、雪山単独行の経験あり、さらに多少はリード経験もあり。
これは、久々に超ガツガツの方がいらっしゃいましたね。
今日1日だけでも、相当に省エネ技術を覚えていただきました。
次回は早速、リード講習をしたいですね。
具体的な講習内容
・足音を立てない登り方
・中期レスト、短期レスト
・超基本3ムーヴ(動き自体はすぐに出来たので、腰の入れ方や捻り方など、具体的なフォームやコツについて)
マンツーマン6時間コースでしたが、僕自身が1日中ビレイヤーにでもなったくらいに、登りまくって頂きました。
きっと、周りのクライマーも驚くほど密度の濃い1日だったでしょう。
彼ならば、きっと劇的に上達すると思います。