6月29日(水)は、ランナウトにてムーヴ講習6時間コース!
今回は、この夏、仲間うちで奥穂西穂の縦走を目指す男性Tさん。
日本最難登山道の1つ!
危なっかしくない岩場歩きを求めて、クライミング講習を初受講です。
スポーツクライミングも、岩場の歩き方も、原理は同じ。
最近は、槍穂縦走や剱岳を目指すくらいの登山者が、クライミングジムに練習に現れるのも度々。
良いことですね。
ただ、ロープを付けない岩場歩きでは、易しいところで落ちないことが大事です。
例えば、クライミングムーヴの"デッドポイント"など、反動を利用した動きは、万が一の不確実さがあるので避けます。
つまり、反動を付けないで(スタティックに)登れる技術が、いざとなると大事です。
具体的には、手を出すときはレスト出来るくらい安定して、足を動かすときも反動を付けないで、というのが理想です。
こうすれば、岩も欠けにくく、行き詰まったら引き返すことも出来ます。
よく山歩きの初心者本には、「1点が欠けたときに他の2点で支えられるように、3点支持が理想」なんて書いてあります。
が、岩場歩きを少し経験すれば「3点支持していても、重要な1点が崩壊したら、結局は落ちるじゃん!」という事実に気付くと思います。
それよりは、岩を欠けさせないために"スタティックな動き"を練習するのが、私はベストだと思います。
という訳で、今回はジムで1番易しいルートを延々と登って、少しずつコツを講習していきました。
スポーツクライミングでは、ちょっとした反動ムーヴ(ダイナミックムーヴ)は、省エネ技術として欠かせません。
それだけに、同じルートも、スタティック限定では、明らかに難しくなります。
初心者には、少し難しい感覚ですが、是非とも覚えていただきたいものです。
具体的な講習内容
・足音を立てない登り方(ネコ足)
・全ムーヴでレストしてみる練習
・反動を付けて楽に登る練習
・全ての足の移動をスタティックにやる練習
初心者には、練習するべきテクニックを適切に意識すること、低負荷での膨大な練習量、が効果的だと言われています。
マンツーマンで、超が付くほど数をこなしましたから、本日だけでも相当慣れたと思います。