しかし、一般道も3,000m近い稜線。
雪が深かったり、風が強くなったりで、思うようには進みません。
長期山行では、単なる体力やクライミング能力だけでなく、色々な力が問われます。ルートファインディング、地図読み、生活、戦略、天気、モチベーション・・・。
当然ながら、全部が得意な人なんてなかなかおりません。
今回は、僕がラッセル、ルーファイ、戦略、などは得意でした。
が、ボロ岩、テントでの物の整理、行き帰りの電車やバスの手配、軽量化、などは苦手でした。
しかし、パートナーは幸いにもそれを得意としており、なんとか計画を遂行することができました。
週末山行は、体力やクライミングばかりに目がいきがちです。
実際、それこそが大切ですから、それも当然!
でも、僕らが山を好きになった理由は、こういう戦略、判断、パートナーシップを含めての総合的な山登りだったんですね。
今回の山行が大成功だったかと言えば、そうでもありません。
先行のトレースに大部分助けられ、さらに時間切れで槍ケ岳登頂は割愛。
僕がこだわる「自力で登った感」で言えば、70点の出来でしょうか。
それでも、成果だけではない充実感を思い出させてくれました。
ちょっと危うい場面もありましたが、また山が好きになる山行です。
行動記録
1月2日(月) 晴れ時々吹雪。風はやや強し。
4:30 起床
6:30 出発
石田のアイゼンのセンタープレートが壊れかけていることに気付く!
9:20 西鎌尾根到着
14:30 千丈乗越(ここで、一般道の中崎尾根に合流。槍ケ岳は割愛して、下山開始。)
17:00 槍平避難小屋に到着
1月3日(火) 晴れ時々雪
4:30 起床
6:30 出発
9:30 新穂高温泉に下山