3月11日(日)は、自分の練習で八ヶ岳のアイス。
K田さんと、摩利支天大滝という滝に行ってきました。
(クライミング業界には、K島嬢、K口さん、K田さんと、やたらKの付く女性が多い気がする。
昔は、K2を登ったK松さんというのが有名だったし、今もKさんと呼ばれる有名女性も居るし。)
今回は、アイスクライミングと言っても、1つだけ独立した滝を登るものです。アイスクライミング混じりに山頂を目指すようなルートを“アルパインアイス”というのに対し、こちらは“ゲレンデアイス”なんて呼ばれます。
ゲレンデアイスでは、登頂ではなくアイスそのものが目的です。
そこに来るのは、アイスクライミングそのものが好きな人も居れば、アルパインクライミングのための練習の人も居ます。
そのため、みんな「氷だけ」と割り切っているので、登山道脇や林道脇の氷でも登る対象になります。
まずは、本日のお目当ての滝まで歩いて行きます。
今回は、ちょっと遠いので、アプローチ2時間強。
この滝を登ること、そして登って練習することが本日の目的という訳です。
山頂は目指さないので、荷物も滝の下に置いて、身軽な格好で登ります。
まずは、僕がリード。
一番易しそうなラインは、傾斜も緩く(Ⅴ-くらい)、ほぼ完璧に安定して登れました。
難しそうなど真ん中(Ⅴ~Ⅴ+?)を安定してリードした、知り合いのY田さん。
彼が6年前に初級者だった頃から知っているだけに、「すげー」の一言。
続いてK田さんも、リードでトライ。
が、この日は疲労困憊。
調子が悪くて苦労しておりました。
ただ、次につなげるために、コツコツと練習するのみです。
本日は、快晴!
その後、もう一本僕が難しそうなラインをリードしている際、下に居た人に氷を落として当たってしまいました。
残念ながら、その人も怪我をしてしまったので、そのパーティと協力して、一緒に下山。
その方の怪我もたいしたことがなさそうで、何よりでした。
具体的なクライミング
・右の凹角(Ⅴ-、実質20m)80度から始まり、徐々に寝てきて60度くらいになり、最後にリップを越えて終了。
個人的には、70度以下なら無限にレスト可能なので、とても短いルートに感じた。
ただ、氷質がボコボコしており、スクリューセット位置やスタンス欠落には要注意。
・左の凹角(Ⅴ、実質20m)85度から始まり、徐々に寝てくるがリップの直前でも70度くらい。
途中に、大きなスタンスがあったので、大レスト出来たのが救い。
氷質はおおむね良く、アイスクライミングにしては珍しく「落ちても大丈夫そう!」。
ただ、1箇所のスクリューセットが、本当に不安定で心配だった。
今回は、前回の反省を活かし、装備にだいぶ気合い入れて行ったので、かなり落ち着いて登れました。
職業上、苦手のアイスクライミングもⅤ級くらいは安定して登りたいものです。