4月28日(土)~30日(月)は、ミズガキの不動沢合宿。
初日は、S本っちゃんと。
ミズガキは、関東近郊では最大の岩の宝庫でしょうか?そして、日本最大のクラックエリアでしょう。
その中でも、不動沢は残置物も少なく、50m~100mクラスの岩塔が多く、ワイルドなマルチピッチが楽しめます。
しっかりトレーニングして、高難度クラックを目指すのも、もちろん意義深いと思います。
でも、アルパインを目指すなら、こういうところで色々なタイプのクラックと触れ合い、経験を積むのも良いと思います。
でも・・・、
本音を言えば、スポーツクライミングで頑張っている時間より、単純に僕は楽しい!
山とスポーツクライミングの中間が、堪能できます。
(アプローチのピッチを登る下の写真)
さて、本日の目的は、被り気味のワイドの練習。
昨年の目標だった大魔神を、「後ろのテラスなし」という限定でトライしてみようというもの。
昨年は、それをやったら散々な結果になりました。
で、そこは岩塔の頂上付近にあるため、水と食糧を持って、そこまで易しいマルチピッチでアプローチします。
でも、ラインが悪かったのか、実際は本気リードでした。
さて、いよいよ到着してトライ開始。
たった7mくらいのルートなので、テラスでセルフを取ってくつろぎながら、2人でそれぞれ5回ずつくらいトライしました。
S本先生、2便目にして1抜け!
さすがです。
そして、ちょっと悔しい。
僕も、3便目にして完登。
とても地味ですが、上手くなっていることを実感できます。
あとは、2人の登る向き(ワイドクラックでは、左右どちらに背中を向けて登るかが重要)が違ったので、お互いが完登した向きでも練習。
こんなマルチピッチみたいに気持ちの良いところで、貸し切り。
そこで、ジムのボルダーみたいにムーヴ考察を話し合う2人。
ある意味、とても幸せな遊び方でしょう(笑)。
で、帰りは懸垂下降とクライムダウンを繰り返して下山。
これを面倒と思うか、「山っぽくてなかなか良いじゃん」と思うかは、あなた次第ですね。
具体的なルート
<不動岩>
・不動岩の左裏のリッジラインからアプローチできそうだったので、適当に登って行く。
1P目:(石田リード、5.9?)意外と悪し。プロテクションは取れたが、リッジで落ちたくない感じのクライミングなので、ビビる。
2P目:(S本リード、Ⅲ級)樹林帯に入ってからの方が、意外と濡れていて悪し。ロープは付けっぱなしで正解だった。
大魔神(7m、5.10b、被り気味のオフィズス)
・1便目:
意外と惜しいところまで行く。でも、体幹パワフルムーヴ過ぎて、異常な疲れ!
リスタートしても全く力が入らない。それどころか、猛烈に眠くなる。
・2便目:
スタート部分の足順を正確に記憶することにする。わりと省エネな足順を発見。
中間くらいで落ちたので、そこからリスタートしてトップアウト。台アリver.だったら再登になる。
・3便目:
無事に完登。まだ足はズリズリ滑ってみっともないが、おおよそのムーヴは決まっているので、スピーディーになった。
・4便目:
反対向きでやってみる。なんと1撃できた。こっちが正解っぽい。
・5便目:
自分の向きに戻して再登。トレーニング便。でも、足は相変わらずズリズリ滑ることが多い。
この後、懸垂下降を繰り返して下山。