5月16日(水)の昼は、ランナウトにてジム講習。
常連女性KKさん、KDさん。
クライミングを教えようと思ったことがある人なら、誰でも経験があるでしょう。一通り説明したけれど、「何故、この人が出来ないのかが分からない」ということ。
その場合、本当に些細な動きが原因だったりします。
例えば、足置き。
「爪先で置け」、「点で置け」とは良く言う話。
でも、実際は爪先と言っても「インエッジ、フロントエッジ、アウトエッジ」という置き方があります
しかも、「点で置け」と言っても、実際は爪先周辺の靴裏ゴムを食い込ませるので、ある程度の面積があった方が安定します。
このサジ加減、自然と出来ている人には、出来ない人の気持ちが分からないものです。
結論としては、「爪先周辺で置いて、インエッジ~アウトエッジの切り替えも出来るくらいが理想」ということに。
同じような例で、アウトエッジ。
上の写真も、下の写真もアウトエッジ気味です。
角度にして、15度とかだけアウトエッジ側に寄っております。
ダイアゴナルのとき、思いっきりアウトエッジにするよりも、この方がバランスを取りやすかったりします。
(腰を壁に近づけやすい)
この、本当にちょっとしたコツ、講習を重ねるごとに大量に蓄積されてきました。
お客様が「何故できないのか?」という原因パターン、「こう言えば分かりやすい」という説明パターン。
具体的な講習内容
・ネコ足の復習(KDさん)
・指の脱力の復習(KDさん)(これにも、またちょっとしたコツがありました)
・フワッとホールディングする感覚(KKさん)
・リード&ビレイの反復練習(KKさん、ビレイが相当スムーズになりました!)
・ダイアゴナルの練習(腰を壁に近づける、足位置、フロントエッジ気味にすること、など)
覚えの良し悪しはあっても、やはり講習生が“出来ない”というのは講師の責任だと改めて思います。
だって、良い説明すれば出来たりしますからね。
ただ、何度も言うように、一度出来たことがまた出来なくなるのは、本人の責任もありますよ(笑)。
とはいえ、人間は忘れる生き物なので、復習しても半分くらい身につき、半分くらい記憶の片隅です。
逆に、それ以上出来るなら優等生でしょう。
忘れたことを講習で再度復習して、さらにもう一回出来なかったら、「さすがに、ちょっとマズイ」と思ってください。
内容が進みませんからね。