10月20日(土)は、小川山にてクラック講習。
常連男性KBさん、その御友人のKAさんの2名。
今回は、ワイドクラック入門。クラックと言えば、ジャミングというイメージでしょう。
ジャミングの中でも、片手で出来る最も大きなサイズはフィストジャム。(握りこぶし)
そのフィストジャムよりも広いサイズ(つまり、ジャミングが効かない)を、ワイドクラックと言います。
ワイドクラックの中でも、サイズは大きく2つあります。
1つは、ジャミングは効かないけれども体は入りきれない“オフィズス”。
1つは、全身が入ってしまい、完全にクラック内部を登ることになる“チムニー”。
講習生を見ている限り、チムニーは簡単なものなら本能で対応可能。
が、オフィズスは簡単なものでも、最初は意味不明に感じる様子。
そこで、講習ではチャンスがあれば簡単なオフィズスを講習することにしています。
どのくらい簡単かというと、
「オフィズス初めての人が“トップロープでギリギリ一撃できる”くらい。」
あとは、何度も登るうちに慣れてきます。
そこで、ヒール&トウ、ニーロックなどの基本ムーヴを講習するという段取り。
ワイドクラックは、非常にテクニカルです。
しかも、全身運動なので、登山のような疲労感。
でも、これってクラックの基本です。
ってのも、多くのクラックは背中を押しつけるムーヴ(バック&フット)、あるいはヒール&トウが多様できます。
なんでか?
それは、クラックが凹角だったりすることが多いからです。
最近登った、フィンガー~ハンドの5.12aですら、部分的にワイドムーヴが役立つ場面は多数あります。
もちろん、ワイドそのものも楽しいと思いますが・・・。
とりあえず、バック&フットとヒール&トウには慣れて頂きましょう!
具体的な講習内容
<お姫様岩>
・セルフビレイの必要なテラスでの作業
・ニーロック
・膝を曲げることで、膝or腿が膨らんでスタックする方法
・ヒール&トウ
・カムセット練習
KBさん、講習の最後にはすっかりコツを掴み、スイスイとヒール&トウを決めていました。
が、カムセットはボロボロでした。
KAさんは、ムーヴの方はおっかなビックリ。
ただ、本日もカムセット練習は100点満点でした。