2月23日(土)、24日(日)は、西上州にてアイスクライミング体験。
ビールが大好きなYZ夫妻。
最初に断っておきますが、私はアイスクライミングが上手くはありません。クラックの5.9なら、ほとんどのサイズで淀み無く登れても、アイスのⅣ+リードは必要以上にアックスを決め直して登るくらいです。
※Ⅳ+は、ジムで5.10cが登れる人なら、アイス初日でもトップロープで何とか登れるレベル。
<石田登山塾の名物。同じムーブを反復練習>
ただ、アイスクライミングを初心者に教えるのは、結構得意です(笑)。
今回も、ほぼアイス初体験の2人が
旦那様:
ジムグレード5.11a
トップロープなら、Ⅴ-(エイプリルフールのvar.)まで余裕で完登。
奥様:
ジムグレード5.10c
トップロープなら、Ⅳ+(エイプリルフール)まで、ギリギリ完登。
というラインまで到達しました。
これって、アイスクライミングを3年やってもⅤ級になるとテンション掛け掛けの人がいることを思えば、メチャクチャ早い成長なんですよ。
<ice.jp向けに撮影した、犬殺し。見た目Ⅵ級+。エキスパートならリードできそう?>
さて、今回のYZ夫妻。
実は、登山経験は全くのゼロです。(笑)
そんなでも、アイスクライミングは出来ちゃう。
クライミング歴も1年程度・・・
夏のフリークライミングのためにテントやザックを買い揃え、マルチピッチのためにギアを買い揃え、アイスを体験してみたくて冬山装備一式を買い揃え(笑)。
<子犬殺し>
私も、今回の講習参加条件を
①ジムで5.10cがリードできること
②ダブルアックス・縦爪アイゼンが用意できること
③冬山テント泊装備が用意できること
に絞りました。
①は、アイスのムーブを教えたときに実践できる最低レベル
②、③は、冬山経験は無くても良いけど、レンタルじゃなくて本気でやりたい人に限る
という意味。
YZ夫妻は、全ての条件をギリギリセーフ!!!
実際、これで2人は充分に上手くなりました。
5.10aの人が、3シーズン真面目にアイスクライミングに打ち込んだとしても、彼らに勝つのは難しいでしょう。
雪の付いた登山道もヨチヨチ歩きで、休憩の度にパッキングに手間取り、いざクライミングの準備になるとベテラン山屋の3倍時間が掛かる様子であったとしても!!!
要するに、アイスクライミングを覚えるのに、登山経験なんて関係ないんです。
<2日目も、石田登山塾名物の基礎ムーヴ練習>
でもなー。
まさか、本当に冬山登山ゼロの人が受講するとは思っていませんでしたよ。
一応、アックス・アイゼン・テント泊装備が必須になっている講習ですしね(笑)。
しかも、奥様に至っては、ジムリード5.10cさえもギリギリ!
山歩き、手袋の付け外し、行動食、防寒具、そしてアックスを振るにいたるまで始めて尽くし(笑)。
お疲れ様でしたねー。
でも、楽しかったようで、本当に何よりでした。
<エイプリルフール>
<YZ奥様の渾身のクライミング>
アイスって、初心者のうちは
・フリー
・ギアを躊躇なく購入する財力
が最も決定的だと思います。
要するに、パンプしにくい登りを目指すだけなので。
<Ⅴ-くらいのラインも楽勝な、YZ旦那様>
中級者以上になったら、リードの手際、アックスへの拘りとかが大事な気がします。
実際、フリーが5.11台でも、私よりアイスが遥かに上手い友人や先輩も多いので。
パワーとスピードが大事なのかなー?
<ice.jp用に、登らなかった相沢の氷柱も写真撮影>
具体的な講習内容1日目:子犬殺し
・雪道の歩き方(キックステップ、ハの字、など)
・アックスの振り方
・アイゼンの蹴り込み方
・アックスを振りやすいバランス(保持している手の下に重心を持ってくる)
・レスト(とにかく、アックスから手を離す習慣を!!!)
2日目:エイプリルフール
・尾根と沢
・ダイアゴナル的な足位置
・その他、弱点を指摘していく
最近、講習参加条件を目標にしてトレーニングしている人も多いようですね(笑)。
1つ高いレベルの講習を受けることをモチベーションにする、ってのもアリですよね。