4月4日(木)の夜は、リード講習1回目。
レベル0から受講して下さっている男性FKさん、女性IMさん。
新規の男性NMさん。
ビレイグローブという物があります。思わず手の中でロープを滑らせてしまった場合、火傷せずに確実にビレイができるという代物です。
材質に関しては、皮が熱に強く、摩擦力もあって最高です。
クライミングメーカーが出している物に限らず、工具店で売っている薄手の物が良かったりします。
(軍手やフリースだと火傷はしませんが、滑りすぎて危険)
また、このビレイグローブをするべきや否か、という議論もあります。
大体、こんな感じです。
・するべき派
かなり集中していたって、ビレイ中に目を離すときはある。
また、長時間のビレイ中に、不意落ちされても止めるのがビレイヤーである。
よって、絶対に失敗しないために、必要。
(その場合、片手グローブや指先が出ているグローブをも容認しない人もいる)
・しない派
むしろ、素手の方が操作性が良いため、ビレイ失敗しにくい。
たしかに、以前はメーカー品は厚手の物がほとんどで、瞬時にロープを握れるか不安を感じるほどゴワゴワした物が多かった。(笑)
※実際にジムのスタッフや、往年の名クライマーも、ビレイグローブをしない人が多い。
ガイドの先輩、アルパインクライマーの先輩の中にも、フリーでは“しない派”の人も居ます。
私自身、10mm以上のロープなら、未だに“しない”こともあります。
必要性は、どうも実感できず。
まあ、誰かに見られることを意識して、一応グローブしていることが多いのですが(笑)。
そこで、講習生の方向けには以下のような所を、落としどころと考えています。
①まず、ダブルロープは細いので、必ずした方が良い。
※懸垂下降だけでも、熱くて仕方ないのが良く分かる。
※マルチピッチのビレイは、長時間に及ぶので、クライマーの姿をずっと見続けているのは事実上ムリってのもある。
②シングルロープでも、9mm台のロープや、10mmでも滑りが非常に良いロープ(ベアールのユニコア、など)は、した方が良い。
③太めのシングルロープでのリード、懸垂下降、トップロープのビレイ、などは本人の判断に任せて。
④ただし、最近の工具店のグローブは、本当に薄手で良く出来ているので、以前ほど瞬時に握れるかの不安は感じない。
だから、指先まであるものでも、操作性も大丈夫。
(一部クライミングメーカーでは、工具店並みに薄いビレイグローブも登場してきている)
⑤どうせグローブするなら、両手がオススメ。
(ビレイでも懸垂でも、持ち替えの動きするでしょ?)
こう考えると、薄手のグローブを使えば、使っといて損は無いって雰囲気がしてきます。
10mm以上のロープしか使わないスポーツクライマーなら、ビレイグローブなしでも良いような気はしますけどね。
未だに・・・。
でも、パートナーが細いロープ使ったりすると、急にグローブが欲しくなりますね(笑)。
結局、シングルロープも細くなってきた現在では、ジムにも一応は持っていく方が無難でしょうか。
具体的な講習内容
・ネコ足
・エイトノットの効率的な結び方、注意点
・ATCを落とさない操作方法
・トップロープのビレイ(本人の癖を何点かずつ修正)
・クリップ練習
・オートビレイ機を使った疑似リード練習
ビーコンと同じで、
「一応持っているのが当たり前だけど、本人の判断で使わないときがあっても良い」
って位置づけの道具になるんでしょうか?
御意見ある方がいれば、コメントください。