2013年5月18日土曜日

リードで落ちる距離

5月16日(木)の夜は、リード講習の第2回。
男性SRさん、男性FDさん、女性OBさん、男性NMさんの4名。

さて、今回のブログ内容も基礎編。
リードで落ちたら、どのくらい落ちるのか?

「(落ちそうだから)テンション!」
と言えば、すごく短い距離で済むこともあります。

が、普通にムーヴ中に落ちれば、ロープは少し弛んでいますので、結構落ちます。

具体的には、
“ランナウトしている距離”の2倍
というイメージよりは、はるかに落ちます。
(※3倍とか4倍のこともある。)

想像してみてください。
トップロープだってテンションかけずに落ちたら、1メートルや2メートル落ちますよね。
ただ、そのときはロープが伸びるような感じで落ちるので、あまり怖くないだけで。
これは、
「“ランナウトしている距離”の2倍」の他に、

「ロープの弛み」
(ためしに、落ちる練習をする前に、ロープがどのくらい弛んでいるのか引いてみると良い。落ちる練習中は、50cmくらい。)

「ロープの伸び」
(落ちる練習だと、せいぜい50cm前後。)

「ビレイヤーが流す分」
(しゃがんでいたビレイヤーが立ち上がった、立っていたビレイヤーが浮いた、少し離れていたビレイヤーが壁に引きづられた、など。だいたい、1m未満が普通。)

の3つがあるからです。
これを説明してから、いざ落ちる練習。


でも、講習生の反応は

「えー、ホントに思ったより落ちるんですね。」


確かに、足し算すると2m弱くらい余分に落ちることもある計算ですからね。

つまり、この文章を読んでも、にわかには信じられないことが多い、という話です。
落ちる練習という、実験しかないというのが、私の考えです。


具体的な講習内容
・トップロープのビレイ(確認)
・クリップ練習(確認)
・リードでやってはいけない事例集
・疑似リード練習
・墜落距離の予想
・落ちる練習(軽め)
・ビレイの練習(とりあえず、型だけ)