9月16日(火)、17日(水)は、自分の山で、上越の万太郎谷。
富士山ガイド仲間のサチさんと。
よく沢登りは、総合力が必要だと言われます。今回、ちょっと易しめの沢。
そこで、冒険的要素を加えるために、遡行図は見ないで地形図のみで入山しました。
こうすると、地図読み、ルートファインディング、敗退シナリオも真剣に考えて、より一層面白くなりました。
<早くも、腰まで浸かる>
濡れるのを嫌がっていたら、藪っぽい斜面ばかり登ることになって面白み半減です。
が、沢の水は冷たく、かつ沢は日陰が多いので、低体温症のリスク軽減には慎重を期します。
(ウェア、泳ぐ前後は止まらず歩いてウォームアップを心がける、行動食補給のタイミング、などなど)
<ちょっとしたゴルジュ>
当たり前ですけど、突破できないと登れない沢が多いです。
高巻いて登れる沢も多いですが、やっぱり滝やゴルジュを登ることも、沢の大きな楽しみの1つ。
なんで、突破力が高いほど、同じ沢でも楽しみが増えます。
これに関しては、当塾のマルチピッチリード講習が、ほとんどピッタリ当てはまります。
今回も、いっぱい滝を登りました。
<ちょっとシビれる、ゴルジュ>
書きだすとキリが無いんですが、マルチピッチ以上に登山は人間性が出ます。
2人の判断が違う時、意思疎通が難しいとき、疲れて気遣いの余裕がなくなってきたとき・・・。
色々あります。
で、私も得意な方ではありません。
でも、これが登山を面白くしている要素でもあると思うので、ちょっとずつスキルアップしていくしかないんでしょうね。
<簡単な滝>
ツエルトの張り方、ちょっとした調理、焚火へのこだわり。
はっきり言って、超苦手分野です。
めんどくさがりの性格が、完全に裏目に出ています。
どれも学生時代に覚えた1種類だけは出来ますが、それ以上に色々な方法を研究しようというモチベーションに欠けています。
今回も、食事当番をパートナーにお願いしましたが、何でも楽しそうにこなすテン場生活にちょっと感動すら覚えました。
が、今回パートナーに
「ライフワークの方が、登ってる時間より長いんだから、楽しんだ方が良いよ。」
と言われたのが、とても印象的。
たしかに、アルファ米とレトルトじゃあ、すぐ飽きちゃいますしねー。
思い返せば、同じようなことを10人以上の友人・先輩から言われているんですが。
ちょっと、今回こそ改善しようかと思いました。
生活技術に関して、まだまだ自立した登山者とは言えない自分を感じて。
<一番難しかった滝>
・遡行図なしも、結構刺激的
・大きな滝をカムで登るのも、面白かった
・小さなゴルジュを泳いで突破するのも、ナイス
極めつけは、稜線直下で右手に岩稜を発見!
クラックがいっぱいで、5.6ぐらいをつないで3~5ピッチくらいで縦走できそうだと見るや、登りたい気持ちがムズムズ。
<焚火>
グレード的には予想通りでしたが、沢タビ・幕営装備でのクライミングだったので、あんまり厳しくても困りますが(笑)。
今回、
「クライミングというのは、山を楽しむための1つの方法。」
ということを再認識しました。
<トリカブト>
最近は、たまにしか行かない沢登りですが、ポジティブに自分の欠点を見つめさせてくれました。
<ホールドの少ないナメ滝も、やや苦手分野>
<右手に岩稜発見!>
<2ピッチ目の終了点、次のピッチの出だしが意外と悪かった>
<岩稜後の藪こぎ&ガスに、昨年の笹穴沢の記憶が蘇る・・・>
<天神尾根~ロープウェイで下山>