9月16日(水)は、岩場リード講習にて、小川山。
男性SGさん、女性OGさん、新規で富山の女性OYさん。
本日、SGさんは初の本気トライ。かわいい女(5.8)をオンサイトトライです。
で、色々ありました。
①逆クリップ
下から指摘されても、逆クリップだということに気づかず。
もう一度やり直すも、再度逆クリップ。
(その後、少しゆっくり考えたら、自力訂正できた。)
②ラインを大幅外れる
ボルトラインから外れて、隣のボルトラインへ。
確かに、目の前のホールドだけを追い掛けると、そちらに導かれる気持ちは分かります。
ただ、そちらのボルトラインは明らかに難しそうだし、そこまでトラバースするのにランナウトです。
(下から指摘されて、そのことに気付く)
それ以外にも、終了点作業も課題あり。
結果的には、このルートをオンサイトしたのですが、内容的にはダメ。
さて、①、②ともに、SGさん本人も冷静に考えれば当然分かるはずのこと。
登りながらだと、余裕がなくなって、どんどん判断ミスを連発してしまうとのことでした。
他の2人からも、
「分かるー。」
との声が上がります。
ただ、今回の場合は、自分自身でその状況を作ってしまったように思います。
例えば、スラブの途中では、ノーハンドで立てるくらいの棚でしかレストしていません。
ガバホールドが出て来ても、ノーレストで突き進んで行きます。
これじゃぁ、相当上手くたって考える暇がありません。
足を上げながら、先々を考えるなんて、無理でしょう。
足を上げるときは、そこに思考をズームインするべきで、レスト中にズームアウトするべきという。
その後、ちょっと会話をしてみると、面白い発見がありました。
ボルト1本目の直後、スラブの核心が出て来ます。
その直後、見るからにガバっぽいホールドが見えています。
誰もが、
「あそこまで行けば、大丈夫そうだな。」
と、思うでしょう。
で、私が
「あれを取っちゃえば、そこでまたレスト出来るから、落ち着いて考えられますよね。」
という話をしていました。
するとSGさんは
「あれを取っちゃえば、一気に身体を引き上げられるから、だいぶ進めます。」
とな。
なるほど!
スラブ中のガバを見上げた時点で、ノーレストする計画は決まっていたのか!?
だから、核心後のガバを取った後も、バタバタ登りになってた訳ですねぇ。
登りながら作戦を練るというのは、頭の善し悪しとはチョット違うと思います。
考えるタイミング(つまり、レストポイント)を上手く作れなければ、天才でもない限り、失敗を繰り返すでしょう。
で、本人SGさんは、
「今日は、なんか良かった。内容的にはダメだったけど、それで色々良かった。」
と、とてもポジティブに反省しておられました。
良い反省は、大きな伸びしろですから、本当に良かったです。
具体的な講習内容
・スラブのムーヴ講習いろいろ
・ボルトの種類
・終了点の位置とトップアウト
・実践本気トライ(SGさん)
夕方から雨予報でしたが、結局17時過ぎまで講習できました。