12月23日(水)は、アイスクライミング講習にて、八ヶ岳。
男性HYさん、女性ARさん。
<久々に、この2人の講習>
スクリューの効きが怪しいこともあるし、ビレイヤーが落氷を避けて遠くでビレイしていることも多いです。
(プアプロ&だらりんビレイ、という合わせ技)
だから、クラックのように思い切ってムーヴを試みるという場面は、ほとんど無いと思います。
<見た目にも、スイングが違う>
と、思うでしょうね。
実際、私もそうだと思います。
アイスクライミングは、パンプとの戦いです。
が、パンプしてフォールするかの瀬戸際まで頑張るなんて滅多にないでしょう。
<アイスボルダー>
ピック周りの氷が欠けてすっぽ抜ける、アックスを刺している氷ごと壊れる、など。
アイゼンも同様です。
ですから、
「ムーヴ的には簡単。パンプ具合も、許せる範囲内。」
と本人が思っていても、不意落ちしちゃう可能性は否めません。
<南沢大滝を2ピッチに分割>
不意落ちがありうるのに、落ちちゃダメ、なんて。
あんまり怖いと、楽しくないです。
<気分は、アルパイン>
実際、ARさんは昨年はアックスが上手く刺さりませんでした。
そのせいか、トップロープでも
「怖い!怖い!」
と言っていました。
が、今年は刺さるので、
「去年より、(トップロープなら)楽しいです。」
と嬉しそう。
これは、不意落ち確率が下がったことにより、恐怖心が軽減された好例だと思いました。
<スクリュー回収>
トップクライマーの方々の話を聞いても、アイスのリードで落ちた経験は0回~数回だったり。
ものすごい量のリードを、こなしているハズなんですが。
皆さん、不意落ち確率を下げるようにしていますね!
<上段のリード>
考えうる限りの策を講じて、それでも確率はゼロにならないから傾斜の強いセクションではスクリューを!
もちろん、スクリューも硬そうな氷に!
<落氷リスクが低いため、割と良い位置でビレイ出来た>
そのくらいのリードなら、なかなかパンプしないので、氷が欠けないように気を使う余裕もあるように思います。
<初級者らしい、こまめなスクリューセットで安心感あり>
本日も、2人と話したのは半分以上は怖さについての話し合いだったと思います。
ちょっと、同じ話を繰り返し過ぎて、お互い疲れた感はありましたが(笑)。
経験とともに、確定要素を増やして行きましょう。
<ARさんも、ノーテンションでフォロー出来ました!>
具体的な講習内容
①アイスボルダーにて、ムーヴ講習
・アックスを振りやすいバランス
・レストのタイミングいろいろ
・フルスイングするか、軽めに振るか
・アイゼンの前から2本目の歯を意識する
・マントルっぽい場面で、どういうムーヴを選ぶか
・アックスの抜き方
など
②ルートで実践
・南沢大滝の左端弱点ラインを、2ピッチに分けてリード&フォロー。
HYさんがリード。
無事に、ノーテンションにて完登!
<雪は、少ない>
<楽しめました>