1月16日(土)は、読図講習にて、奥多摩の川乗山中腹へ。
女性STさん、女性Sさん、男性KHさん、男性ENさん。
<久々の読図講習>
道迷い遭難を防ぐ、というのもあれば、周辺地形が理解できると楽しい、というのも。
ただ、登山道の無い尾根や、トレースの無い雪山、人の少ない沢に入ると、読図そのものにゲーム性が出て来ます。
<午前中は、尾根と沢、コル、標高差などの勉強>
この場合、力技で下りきろうものなら相当な斜面が出てきたりもします。
なので、間違ったら登り返す、というのがチョット罰ゲームっぽい感じです。
<先読みトレーニング>
・登り返す?
・もっと地図を熟読?
・コンパスがヒントになる?
・周りに何か見える?
・パートナーに何か意見はある?
・もう少し様子を見ながら下ってみる?
と選択肢が多数。
ここに、私はゲーム性を感じます。
実際、オリエンテーリングってのもありますしね。
<ついでに、山座同定>
そこで、何度も登り返して、とうとう自信が持てないなら、頂上まで戻って往路を引き返すこともあり得ます。
実際、エビ小屋山に講習生同士で読図訓練に来た際に、そのような判断をしたという例も聞いたことがあります。
こういったバックアッププランまで考えてトライするあたりが、とても面白いと感じています。
<雪が出て来ました>
(「間違いかも?」と思った時点で、GPSを見てしまうから。)
そんな訳で、今のところGPSは買わないことにしています。
(「あまりにも平坦過ぎる」、「ホワイトアウトのリスクが高すぎる」などの理由で、GPSを買うことが、今後あるかもとは思っていますが。)
高度計も、ゲームを簡単にしてしまうので、結構微妙なラインな気もします。
ただ、GPSを見ながら歩くのとは違って、ゲーム性そのものは残るので、個人的にはギリギリセーフと感じています。
※講習中は、標高差の感覚を磨く練習として、高度計禁止ルールでやっています。
<下りは、講習生のみで>
でも、沢登りのトポを持って行かないのと同じで、こういうゲーム性こそが、登山らしい判断力が試されて面白いなと思っています。
<地図読みゲームの開始!>
このゲーム性そのものは、とても楽しんでいただけたようでしたが。
そして、今後その考えが1年後や5年後に、どう変化するのでしょうか?
技術を高めると同時に、遊び方(スタイル)についても考えて行くところが、登山らしいところですね。