2016年5月12日木曜日

習う順番、独学の順番

5月11日(水)は、ロープワーク講習にて、ストーンマジック。
岩場リード予定だった、女性SMさん①、女性SMさん②(2人は同姓ではないです)、男性NSさん。
<皆さん、ロープワークをやりたかった様子>

自分が覚えて来た順序と、講習する順序ってのは、まるで違います。

例えば、ロープを絡ませないコツいろいろ。

僕の場合は・・・
大学生の頃の沢とか、新入生にロープワークを大学で教えるときとか、マルチピッチで酷く絡ませてしまって30分ロスしたりとか。
<それぞれの課題練習>

「自分がダメだってのは分かるんだけど、なんでダメか分かりません!」
っていう、苦い思いを繰り返して。

自分でちょっとしたコツを発見したり、周りが知っているコツを共有してもらったり。
<立木での懸垂下降>

で、教えるとなると要素を分解したいので、ロープを畳む練習をするとか、そういう発想になります。

ロープがちょっと絡む場面だけを、なんども繰り返し練習したいので。
<“最近キテる”らしいSMさん①>

独学中心なら、いっぱいロープを絡ませて悩んだ時間がクライマーを育てるはず。

だから、
「ロープの畳み方を見れば、その人のレベルが分かる。」
などと言われる訳です。

習う場合、かなり経験の浅い段階で、ロープの畳み方だけは上手くなるという話。
<フィンガージャム練習>

これって、スリングの収納などのギア操作、ジャミングのコツ、なんでもそうですね。

あんまり習うと、自分で考えられない弱いクライマーになるという説もあります。
僕の生き方へのアンチテーゼみたいなもので、自問自答の日々です。

今現在は、案外そうでもないなと、私は思っています。
講習の初期段階は、コツだけ上手い人かもしれませんが、コツを場面ごとに応用するのは本人の頭ですからね。
5年くらいしたら結構強くなるんじゃないか、と過去の講習生を見ていても感じるので。
<初めてのジャミング>

具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・スリングの収納、アルパインクイックドローの作り方
・ショートルートの終了点作業(SMさん②、NSさん)
・懸垂下降の仮固定、登り返し(SMさん①)
・フィンガークラック練習