4月14日(金)は、自分のクライミングにて、またも太刀岡。
N田くんと。
本日登った、ミストラル(5.12a/b)。
1本目までが厳しめで、「トポに書いてないけど、プリクリ設定なんじゃないかなー。」などと話題になりました。
そんな訳で、たまにはプリクリ問題でも。
たぶん、「そういうのが得意なくらいじゃないと、マルチは登れない。」、「アルパインはもっと厳しい。(基本、やらないけど)」、「基本的にビビり症気味なので、クライムダウンは得意。」といった要素から、得意になったものと思われます。
ただ、1本目が一般的な高さ(地上数メートル)であっても、足場が悪くてムーヴも難しいといった場合、大怪我のリスクを感じます。
とはいえ、「プリクリ設定のルートでない限り、プリクリに逃げたくはない。」というくらいは、一般的なクライマー心理だと思われます。
(それも分かった上で、多くのクライマーがプリクリしているのは知っています。特に、スポーツ系の人は、ミニマムボルトがマイナス要素にしか感じないというケースもあるので、無理からぬ気もします。昔は「プリクリなんぞ、邪道。」という雰囲気だと伝え聞くので、ときどき話題に上がりますよね。)
一方で、プリクリせずに、本当に危なっかしいムーヴで1本目に到達するってのも、それはそれでどうかと思います。
スタイル順守のために、リスクを冒すことも全く無いとは言えません(笑)。
が、やり過ぎたらダメだと思います。
個人的には
①プリクリしないと危ないと感じるようなら、まだ自分には時期尚早と考えて、そのルートは一時封印。別ルートに転戦。
②何とかなりそうなレベルなら、ボルダーのマントルが危ない課題をトライするが如く、クライムダウン敗退を繰り返して、徐々に高度を上げる作戦。
③カム、スポット、などの小技でリスク軽減できそうなら、積極使用。
という3つを併用すると、わりと良い感じにトライが出来ると思っています。
(それでも、リスクは少し残ることは認めつつ。クライミングって、何でもそうだけど。)
プリクリを、全否定する気もないのです。
「プリクリ設定じゃないけど、プリクリ設定並みに怖いわ!」って思うようなルートもありますしね。
安易ではないプリクリは、それはそれでクライマーを弱くしない気がします。(その都度、よく考えて、心を痛めてプリクリするぐらいであれば、許容範囲かなぁと最近は思います。)
(厳しい人に言わせると、やっぱプリクリはリードじゃない、って話もありますが。)
「なるべく頼りたくないけど、やっぱリスク取れないからなー。怪我したら、困るし。」
という話までは、プリクリする人も、なるべくしない人も共有している考えだと思うんですよね。
安全を犠牲にしすぎずに、プリクリに逃げ過ぎない1つの提案として。
具体的に登ったルート
・義理チョコ(5.8、NP) 再登
・ハッピーバースデイ(5.11a) 再登
・ミストラル(5.12a/b) 4トライして、R.P.。
オンサイトトライで上部核心まで行ったものの、ハングドッグしても今一歩ムーヴが解明せず。2トライ目、3トライ目は、やはり足位置やホールディングに迷いが多くて、ヨレ落ち。夕方の最終トライで、どうにか繋がった。
そして、このルートはプリクリ設定と書いていなかったから、一応せずに登ったけれど、かなり厳しめ。オンサイトトライ時は、10回以上はクライムダウンで地上に戻った。
居合わせたクライマー曰く、「プリクリ設定じゃないかな?」とのこと。真実は不明。