5月15日(月)、16日(火)は、自分のクライミング。
高柳と。
またも、全く講習生向けではないのですが、個人の日記ということで。
<最近スポンサードされた高柳先生>
ルートは、瑞牆のとあるマルチ(5.13a、7P、ほとんどボルト)。
5.13a、5.12dと出てくるルートで、私ごときでは到底普通には登れないシロモノ。
ただ、先生方の活躍を見るのも良い機会かな、という気持ちでホイホイと付いて行きます。
本日は、3P目の5.12dをトライしてみるという計画で、後半ピッチまでは足を伸ばさないことに。
<写真家であり、モデルでもあるらしい>
1P目(5.12a)を、私が何度も吠えながらオンサイト。正直、これだけで今日は満足。帰っても良いかな、という達成感。そもそも、岩場で5.12aのオンサイト成功率は、10%くらい?
2P目(5.11a)を、高柳がオンサイト。
3P目(5.12d)は、2人ともムーヴが出来ず。ハングドッグして、ヌンチャク掴みながら(A0しながら)、中間部までホールド探りに繰り出す。結局、途中で時間切れを意識して、敗退ビナを残してロワーダウン。
<外道クライマーで有名になったけれど、実際は良い人ですよ>
過去に、人間失格(宮崎の5.13a?、S本先生の作品)、はやぶさ(これも最高5.13a)、イクストランへの旅(これまた最高5.13a)、と触ってしまっているので、思案のしどころ。
以下、私の悩み。
フリーマルチにおいて、何をもって完登とみなすか、という話です。
一番スッキリするのは、
“7Pであろうがショートルートと同様に、1回でもテンション入ったら完登とみなさない。”
というルールです。
マルチの全ピッチオンサイト、なんてのは気持ち良いですよね。
特に、山から入った私としては、易しめのマルチであってもオールフリーという達成感は大好きです。
<2P目>
そこで、そのピッチだけをロワーダウンしてR.P.するという方法も、一般的らしいのです。
(自分の経験としても、それなりに納得感があるような気がしました。)
一応、「各ピッチを別々の日(タイミング)に完登したのよりは、だいぶスッキリしている」という感覚からか、割と上位のスタイルになっている模様です。
<3P目>
チームフリーですね。
フォローが荷物を背負った方が効率的な場面、ユマーリングした方が良い場面、カムの回収のためにセルフを取るのが止むをえない場面、などを想定すると理解できます。
ただ、これって冬壁、沢登り、みたいな山岳エリアでのオールフリーだったら分かるんですが、ゲレンデっぽいエリアだと違和感も残ります。
荷上げが容易で、アルパイン的な時間制限が少ない、など。
<ハングドッグして、ムーヴ探り>
①チームフリーで、各ピッチR.P.。
もうちょっと、マルチっぽさを出すと、
②チームフリーで、ワンプッシュで各ピッチR.P.。
もっと拘ると、
③チームフリーで、リードが1回でも落ちたらゲームオーバー。
でも、これだとパートナーに求めるものが大きすぎるゲームになってしまうので、
④チームフリーよりも自分がフォローのときもフリーで登る方を重視。
あくまで個人の世界という割り切りなら、
⑤主要ピッチは、全て自分で1度はR.P.する。ワンプッシュは、拘らない。
などと、色々な組み合わせが出て来ます。
<2日目は、マラ岩周辺へ>
そして、このルートは現状の自分の実力だと、相当な妥協を組み合わせないと登ることは出来ないのです。
でも、それを目指すのって、なんだか腑に落ちないゴールに向かっているようで、果たして頑張り続けられるのでしょうか?
それよりは、もうちょっと現実味のある難易度(5.12の数ピッチとか、5.11台のオンサイトトライとか)のルートを取り組んだ方が、頑張れる気もします。
<オーバーヒートの取り付き>
と感じます。
とはいえ、悩みつつも、もうちょっと触り続けようと思います。
こういうのは、やってみると実感が沸いてきて、少し考えもまとまって来るものですから。
スタイルは自由だと言いますが、自由ほど難しいというのを実感できます(笑)。
<オーバーヒート、指が痛いっす>
1日目は、上記の通り。
2日目:小川山
・カサブランカ(5.10a):8年ぶりくらい?疲れているせいか、かなり難しく感じた。
・オーバーヒート(5.11c):5トライくらいして、ようやくR.P.。通算2日。流血止めのテーピングがヌメッて来て、夕方18時のトライで登れずに、「もう諦めます。」と私。「テーピングを新しいのに変えて、やってみたら?」という高柳に後押しされて、暗くなる直前にR.P.。高柳先生、なかなかの登らせ屋です。
ちなみに、このルートってスタートが低くなったのか、メチャクチャにリーチ有利な気がします。が、それでも185cmの私が辛いと思うんですが、私が苦手なだけでしょうか?