6月17日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
女性NMさん。
出来ない(or一応出来るんだけど、しっくり来ない)ムーヴがあったとき、その原因を喋るのは、考えをまとめる効果があります。“女性は、お喋りしながら自分の考えをまとめる”などという、ステレオタイプっぽい言い方がありますが、それをムーヴに当てはめたようなもんです。
例えば、
「リーチが無いから、届かない。」
って言っても、たしかに言い訳っぽいです。
建設的じゃない感じなので、次のトライをするのも後ろ向きになりそう。
ところが、
「私のリーチだと、あのカチまで足上げした方が良さそうなんだけど、上げても案外窮屈で立ちあがれない。」
と言うのは、似て非なるものです。
そう話してから、もう1トライすると、
「あれ、実はそのカチより1個下でも届くのかも。分析間違ってた。ごめん。」
とか
「窮屈だと思ってたけど、ちょっと態勢が変わって、今回は窮屈に感じないかも。自分が下手だっただけか。」
とか
「いやいや、全く違うムーヴ思いついちゃった。さっきまでの分析は、無かったことにして。」
といった現象が起こることが多いようです。
心理学は全くの素人なんですが、自分なりには、こんな感じに理解しています。
自分が出来ない理由を、分析的に喋る。
⇒次のトライで、自分が言っていたことが合っているか、どうしても検証せずにはいられない。
⇒結果的に、ムーヴの試行錯誤が建設的になる。
今回の話、リーチじゃなくても、「デカイ人が不利」、「保持力不足」、「筋力不足」、「柔軟性不足」、「運動神経が無い」、「クラックのサイズ感が悪い」などなど何でも同じです。
(柔軟性みたいに、本気で鍛える気がある人が言う分には、言い訳じゃない場合もある。)
クラックのサイズ感の有利不利とかは、当然あるんですけどね。
「あそこは、ハンドには狭いから~~でやろうと思ってるんだけど、××っていう事情でやりにくくって、しかも足が細かいから足で誤魔化すとかもやりにくいんだ。」
って喋るのは、言い訳がましいように見えて、実は次に繋がっているんじゃないでしょうか。
実践本気トライ
・デゲンナー(5.9) O.S.。その後、落ちる練習やエイド練習も。
・草餅(5.9) O.S.。