10月3日(火)。
1コマ目がムーヴLv.0で、男性YZさん、女性SDさん、新規女性SKさん。
2コマ目がリード3回目で、YZさん、SDさんが続けて参加。
10月5日(木)は、リード2回目&3回目。
男性FTさん、男性IKさん。
今回ジムリード講習を受けた4人は、皆さん卒業です。
ジムではクリップに困ったときに、他のホールドを使ってクリップするという手段があります。大抵の場合、5.8や5.9で使われるガバが近くにあったりしますし、足自由にするだけでも一気に楽になるでしょう。
これを、今回はチョンボクリップと呼んでいます。
(岩場のチョンボ棒と、原理は同じなので。)
先に断っておきますが、これを禁止すべきだとは思っていません。
アリだと思ってはいますし、ジムで強い人を見ても結構やっているように見えます。
また、ジムでスタイル云々というのも、何か違和感があります。(もちろん、ジムですら皆さんスタイルは様々だと思うときは多々ありますが。)
ただ、これをどの程度で許容するかは、練習方法として差があるように思います。
例えば、オンサイトトライ中の5本目のクリップが出来ずに困った、という状況。
①5本目がクリップできずに、テンションコールせずにチョンボクリップ。
②5本目がクリップできず、4本目まで戻ってテンション。少し休憩して、もう一度はクリップムーヴを試みる。ダメなら、チョンボクリップ。
③5本目がクリップできず、4本目が膝下になるまでは突っ込んでみる。それでもクリップできず、フォール。以降、ハングドッグして、ムーヴ解決を試みるのと同じくクリップムーヴを試し続ける。何度かやってダメなら、チョンボクリップ。
④ひとつ前(③)の方法で、ハングドッグでクリップ方法が何度やっても見つからないなら、潔くロワーダウンして次回のトライに期待。(見かけ上は、“チョンボクリップなし”というスタイルに拘っている感じ。)
どれが正しい、ということも出来ないとは思います。
ちなみに、雨の日に「普段は、フリークライミングなんかやらねえんだけどさぁ。」みたいな山屋のオジサンは、5.10aをトライして①をやっている印象が強いです。ついでに言うと、そのままテンションせずに足限定と足自由を織り交ぜて、トップアウトだけはする人も多いです。そして、どの部分を足自由にしたかは、もはや記憶には残らないという。
とはいえ、「強い人は、①を絶対やらない。」とも断言できない気がするのが難しいところ。
チョンボクリップすれば、トップロープ状態で安心してムーヴ練習できます。
我慢すれば、何とか突破できたら大きな経験値になるかもしれませんが、突破できずに悶々と考え込むスパイラルも有り得ます。
ただ、「そんなに早くチョンボしちゃったら、弱くなりそうじゃない?」とか、「十分頑張ったから、クリップ部分は割愛して上部練習してみても良いんじゃない?」とか、見ていて思うことが多いわけですよ。
練習方法として、このチョンボクリップをするタイミングというのが、意外と重要だと思うんです。
次のクリップに困って色々考えている状態というのは、練習の質が高いのかもしれませんね(笑)。