10月26日(金)は、クラックリード講習にて、湯川。
女性NBさん。
本日の最後、本気トライにて5.8ぐらいのルートにオンサイトトライ。そして、中間部で心拍数も上がり過ぎ、カムのスリングを掴んで、「諦めます!」コール。
ただ、結局は何回かテンション掛けたら、トップアウトは出来ました。
ムーヴ的には核心も無く、局所的に出来ない箇所は1つもありませんでした。
さて、降りてから少し落ち込み気味の様子。
「こんなのも登れないなんて、情けなくて、もう講習お願い出来ないかと思いました。」
いえいえ、出来ないからこそ講習に来ている訳なんで、そこは今さら何を仰いますか。
これまで、オンサイトトライはしたことが無かったNBさん。
ほとんど全ての湯川の5.10台クラックをトップロープで登って、数本だけをリードしたことがあるという話です。
<地上でのカムセット練習>
「初めてなんだから、上手く出来なくて当然。」くらいに割り切ることは、難しいのでしょうか。
<エイド練習>
あるいは、「5.9や5.10aでも、リードしたことはある。」という自信が裏目に出たのかも。
トップロープとリードでは、考えていることも、選ぶムーヴも変わって来ることが多いです。
トップロープで登れたルートをリードするのと、最初からリードするのでは、また考えることも変わってきます。
では、何が違うのかは、一言では語り尽くせません。
「自立した登山者と、連れられ登山者(例えばガイドの顧客)の考えていることは、どのくらい違うのか?」ぐらい別物だと思います。
今回は、そういう問題意識に至っただけでも進歩とみなして良いんじゃないでしょうかね。
これから、ちょっとずつ良くなると思いますよ。
<7mくらいのハンド、フィストのコーナー>