2019年1月22日火曜日

ボルト位置を読む

1月19日(土)、20日(日)は、岩場リード講習にて湯河原。
1日目は、男性NMさん、女性FIさん、女性FSさん。
2日目は、女性SBさん、女性STさん、女性FIさん、新規男性IDさん。
<初日はポカポカ>

「もし、あなたがこの岩にルートを拓くとしたら、どこにボルトを打つか?」
という発想で、岩を見ると色々な発見があると思います。

例えば、下記の難易度構成。
傾斜は、70度くらい。
「ノーハンドスラブ課題として登るには非常に厳しいが、良いスタンスに立っているときはノーハンドレストも出来る。」
くらいの感覚だと思います。

さて、ボルトはどこに必要でしょうか?
会話の流れから、そんな質問を講習生にしてみました。

「最低でも、6級の入り口には欲しい。」
「最初の5.6は無くても良いけど、次の5.6は1本あった方が嬉しい。」
「次の5級の入り口は、絶対必要。」
「最後の6級は少し長い。入り口は絶対で、出来ればそのボルトが膝下~足首になるぐらいでもう1本あると嬉しい。」
<ギアの軽量化について考える2人>

「あった方が嬉しい。」ぐらいのボルトは、無いルートも多々あります。
「絶対必要。」というボルトは、ほとんど全てのルートにあると思います。

そう考えると、このルートを登るのに要求されている能力も見えてくると思います。
こっちは、正統派っぽい考え方。

また、オンサイトトライのオブザベで、「妙にボルト間隔が近いってことは・・・」という裏読みも出来ちゃいます。
こっちは、邪推っぽい考え方ですけど(笑)。
<2日目は、寒し>

こういうのは、ジムのルートをオブザベするのも同じだと思います。
「たぶん、こういう動きをさせたいんだろうけど、こうやって抜け道あるよなー。」
とか。

(抜け道ムーヴの善し悪しについては、また色々な意見があるでしょうけど、私はガンガン使う方針です。)
<スワンガール>

まぁ、この読みは往々にして外れることも多いものですから、そういう心づもりも必要です。
設定者の心理にはなりきれないし、多くの場合は設定者は我々再登者よりも上手いので。

ただ、それでも読むことで多くのことが学べるはずだと感じています。
<限定について議論になりやすいアブラカダブラ>

実践本気トライ
NMさん:フック船長(5.10a) R.P.。2トライ。
    アブラカダブラ(5.10a) ハングドッグして、ムーヴを1ヶ所割愛してトップアウト。
FIさん:アブラカダブラ(5.10a) O.S.。