9月14日(土)、15日(日)は、エイド講習にて湯川。
女性IUさん、男性UDさん。
<まずは、復習>
なんとなく、一人前のクライマーの条件として、エイドが出来ることが含まれると感じていたIUさん。
そして、行ってみたいボルトラダーのルートも1本あると言います。
<足に立っているようだが、テンション中>
クラックであれ、マルチであれ、行き詰った時の敗退の選択肢として。
あるいは、オールナチュラルなルート(もしくは残置無視)であれば、エイド混じりで突破するのも、「登った」ことにして良い範疇だと感じています。
一方で、ボルトラダー(残置ハーケンでも同じ)は自力で登った感の疑わしさ、リングボルトなどの安全上の疑わしさ、の2点から、もう2度とやらないつもりです。
(やりがいがあって、リスクがある程度コントロールできるなら、結果的にある程度危なくても面白いとは思いますが。)
<働くインストラクター>
<いかにもエイドが上手そうな先生>
①テンションを掛けた状態で次のカムをセット
②セルフビレイをとって、ロープを緩めてもらい、クリップ
③ポンプアップで最上部に上がる
を繰り返す方法の復習。
<スリング使用>
3回目は、60cmスリングを足掛かり(簡易アブミ)にして、1カム毎の距離出しをしてもらいます。
<アブミ使用>
そして、2日目。
アブミ2台にして、ビレイヤーにテンションしてもらったり、ポンプアップしてもらうことなく、一人で黙々とエイドする方式。
(一般的に、エイド前提でリードする場合は、こうすると思いますが。)
<ゲゲゲの鬼太郎>
<このあと、フォールを喫する>
<UDさんは、大和屋をO.S.>
この際、アブミを他のメーカーのものと使い比べてみたり、スリング2本で作る簡易アブミを使ってみたり。
※ここまでは、無名フィンガーの下部で行っていました。傾斜が寝ており、フェースに走ったクラックで、かつサイズも変化するので、色々と易しい。
<自作アブミで、チャレンジするIUさん>
まだまだ、やっておきたいことは色々ありました。
本当ならプロテクションが悪い(1~2mに1個は効くが、エイド間隔では悪いのも含んでしまう程度)ルートで、ドキドキしながらソッと乗り込む動きまでやっていただきたかった。
岩の形状も、せめて何種類か体験してもらいたい感じがします。
あとは、2日間という時間枠だと反復練習の余裕が無さ過ぎて、1回登るごとに内容を微妙にプラスアルファしてしまったので、ちょっと講義法っぽくなってしまったことでしょう。
そして、今回でIUさんの中に芽生えるものがあったらしく、何かを深く考えた様子でした。
きっと、そちらの方が、1つの技術習得以上に大事なことだと思いますよ。