2020年4月27日月曜日

人間の一員です

ただの、新型コロナ自粛生活日記です。
登れない、働けないということ以上に、自分が人間社会の一員であることを再認識しています。

例えば、自分より感染対策レベルが低そうな人を見ると、気になります。あまりに温度差があると、心に引っ掛かるものがあります。
それは、「自分は我慢しているのに。」という心の狭さもあります。が、様々な社会的観点で、「もうちょっと我慢していただければ、公共の利益になります。」という使命感を感じることもあります。
この辺の加減、言い方は非常に難しいので、まだ何も言えたことはありません。ただ、昨日の高尾駅周辺は先週に比べて相当空いていたので、報道の有難みも感じます。

反対に、自分より感染対策レベルが高い人の視線が怖い、とも感じています。
例えば、屋外では飛沫感染だけ気を付ければ、エアロゾル感染は無視して良さそうと思っている私は、すれ違うときになるべくソッポを向いて声を出さないくらいの対応です。正直、スーパー内ではマスクはしても、道路のすれ違いレベルならマスク必須とまでは思っていません。
一方、屋外でも完璧に近いガードを固める人は、横断歩道ですれ違うだけでも小走りになって迂回したりします。
他にも、自転車で運動しても、「~~なんて、家から何kmも離れているだろ!」とか、「山間部を走れば年配者が多い村落を通るだろ!」という声が聞こえて来そうで、ビビります。(食堂などに寄らないので、私がウィルスを振りまく可能性は相当低く抑えられているはずですが・・・。)
公園の雲梯(うんてい)とか鉄棒も、「接触感染は口に触れる前に手洗いすれば、ほぼ防げるはず。」と思うか。「無駄なリスクは、全て避けるべし。」と思うか。

この2つの話は、表裏一体です。

また、自分自身の感染対策も日々変化させるべく、ニュース、専門家先生の発言にも敏感になっています。
自分自身の立ち位置が日々変わるぐらいだから、「自他の位置関係比較は、超ショボい。」という割り切りも必要なんでしょう。
でも、そこまで強くもなれないですね。少なくとも僕は。

我が道を行くためには理論こそが大切とは思いつつ、周りの動静も気になるというのは、人間らしい姿なんですかね。
言っても仕方ないことはこの辺にして、出来ることをやりましょうか。

2020年4月22日水曜日

先週末を受けて、各所の発表まとめ

先週末、奥多摩がすごい混雑したそうですが、うちの近所の高尾山口駅でも結構な混雑ぶりを見ました。

これを読んでくださる方は高尾山登山はしなさそうですが、「このタイミングでメジャーエリアでの混雑は、さすがにヤバ過ぎ。」ってことに緩い人が(一部?)いるのは、どの業界も同じでしょうか。(皆で、似たような報道を見て、似た思考回路になった結果?館山、鎌倉、奥多摩の渋滞と同じ構図に思えます。)

参考までに、ここ数日の代表的と思われる記事をリンクしました。

多くの方が、同じことを仰っています。
また、「どうしても自然に親しみたいなら、ごく身近な河原や森で、超低リスクの行動だけでお茶を濁せ。」ぐらい踏み込んだ意見もあります。
僕も、八王子周辺のサイクリングぐらいの日々ですが、それだけで気分は全く違うなと感じています。というか、幸い山間部が近いので、それなりに楽しくペダルを踏んでいます(笑)。

皆さんも、どうか楽しんで!

国際山岳医・けんじり先生緊急寄稿。(4月17日)
https://mag.yamap.com/12641

山梨県の山道具屋さんエルクの代表、柳澤さん達によるメッセージ。個人的に、とても我々の気持ちに寄り添ってもらえる文章に感じます。(4月20日)
https://www.elkinc.co.jp/posts/8114491

山岳四団体による共同声明。(4月20日)
https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1587348826-558505

山梨県発出。南アルプスについて。(4月20日)
https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1587380382-636936

JFAのフェイスブック。特に、奥多摩に関して深刻な様子。(随時更新)
https://ja-jp.facebook.com/freeclimbjp

奥多摩町の町長メッセージ。観光客全般に対して。(4月20日)
http://www.town.okutama.tokyo.jp/shokai/mayor/coronavirus2.html

2020年4月20日月曜日

自宅待機の日記

皆さん、お元気でしょうか。
最近、クラスター対策班の西浦教授のファンになってきた石田です。

特筆することは何もないのですが、日記として。

①仕事
クライミング技術に関して、動画集を作ることを模索中です。
当初は、文字ベースで考えていたのですが、あまり良い完成形が思い描けず。

ちなみに、オンラインで出来ることは、どうも無さそうです。

とにかく、何を構想しても技術的なことが分からないので、相談に乗ってくださる方には感謝です。

②自分の運動
近所の河原が、だいぶ混んで来ました。
公園も立ち並び、サイクリング、ランニング、ウォーキングなど、色々できます。
本日は小雨でガラガラでしたが、昨日の晴れた日曜は駅前かと思うほどの人出。

ほぼ全ての人はその中でも2m以上の距離を極力意識して1~数人で運動しているのですが、
・やたらと近づいて話しかけてくる自称70過ぎの話好きなトレーニングおじいさん
・子供を公園で遊ばせている親にキレて大声で説教しまくる中年男性
といった光景も見かけました。

報道でやっている
・近所で運動する先が、みな同じ
・温度差
・あなどれない心へのダメージ
の全てを、目の当たりにしています。

しかも、トレーニングおじいさんと、雲梯(うんてい)でのトレーニングが競合して、2mの距離維持が困難になって、ストレスも溜まるというオマケつき。

打開策を考えてはみるものの、画期的なアイデアが無いです。

③個人としての対策
帰宅後、すぐに上着を洗濯機に放り込み、シャワーを浴びるというのが、習慣化してきました。
マスクは家の在庫に限りがあることなども考慮して、代用品主体で他の人にうつさないことだけを目的に使う感じで。

対策を知れば知るほど完璧を目指すと疲れちゃうんですが、サボったらサボったで罪悪感でモヤモヤが残るので、日々ちょっとずつ厳格化していく印象です。

④その他
読書、富士山ガイドの研修資料作りなど、こういうタイミングでやりやすいことをチョロチョロと。
あとは、海外のコロナ対策事例を調べると、将来への肝が据わってきて良い感じです。

もうちょっと、ポジティブなこと、何かの主張、熱い想い、とかがあったら良いのですが(笑)。
今は、日々刻々と変わる状況に慣れるだけで、エネルギーの半分を使っている感じですかね。
ではでは。

2020年4月14日火曜日

クライミングジムにおけるAIの想像

真面目に将来を考えた方が良いのですが、半年~数年の長期戦に向けて良いアイデアが浮かばないですねー。
野外に関しては、そこまで長期戦にはならないと期待していますが。
暗い中から光を探すばかりだと疲れそうなので、前から思っていた遊びっぽいことを書きます。

最近よく聞く「ディープラーニング」などのAI技術。そういうものがクライミングジムに取り入れられたら、という妄想。
私は素人なので、NHK特集などで見た程度の知識レベルです。普段のクライミング関係のこと以上に、信用しないでください。
また、ルートセットも素人に毛が生えたようなものです。(だいぶ前に何度も手伝ったことはありますが、現在はまぶし壁に後付けのテープ課題を作るぐらい。)

①ボルダリングの課題作り

A)デジタル方式
インプットすべき情報
・傾斜、ボルト位置、ホールドメーカーと品番。
→そもそも、セット作業自体もロボットが行うなら、手入力する必要も無さそう。

・ジム内でのお客様の完登状況、トライ数、バラしの有無。
→めちゃくちゃ手間が掛かりそう。本人が入力してくれるなら楽だが。

・お客様の身長、手の長さ。

・お客様の完登時の感想を、「素晴らしい課題だった」、「楽しかった」、「学びがあった」、「トレーニングになりそう」、「良い課題とは思えない」の5択。

お客様の完登率を主体として、課題の難易度を決定。
(トリッキーなどの理由でトライ数は掛かるけど、パワフルさは少ない“分かっちゃえば系”みたいなものをどうするか?現状、なるべくグレードに含める派と、なるべく含めない派が居ると思うので。)

これをもとに、スタッフが、真っ向勝負系の5級が欲しいと思ったら。
「3級が3本以上登れている人は、8割が1トライで登る。」
「5級が3本以上登れているが、4級は3本未満の人は、トライ数が多くなるが、最終的に(スタッフからのアドバイスなしで)登れる人が7割程度。」
という感じで条件設定して、AIに課題設定してもらう。

反対に、テクニカル系が欲しいと思えば、
「〇級以上の人でも数トライかかることが多い。」(1回か2回は、落ちちゃう人が多い。)
「完登者からの感想は、学びがあった比率が高くなる。」
という感じで、条件設定。

もちろん、「リーチ差が出るが、だいぶ強ければ何とかなる。」、「リーチ差が出にくい。」、「ちびっこ有利。」なども条件設定できる。

B)映像学習方式
インプット
課題の静止画、動画を、1万枚以上とかいうスケールで。
各お客様の登りを動画で、100トライ以上とかいうスケールで。

スタッフが、同レベルぐらいの3人をイメージして、
「Aさん、Bさん、Cさんのうち2人が、3トライ以内に登れる。もう1人も、トライ数を重ねて登れる。」
などと条件設定。

※A、Bどちらの方式も、他ジムと情報共有すると、さらに精度が上がる。
※AとBをミックスさせることは、かなり難しそうだが、出来るのだろうか?
※スタッフの仕事。
・良い条件設定を考えること
・なぜその条件でそういう課題が出て来たのかを読み解こうと努力して、お客様へのアドバイスに活かすこと。(人が作った課題より、読みにくいか?)

※セッターという職業が、このAIの開発協力者になるのだろうか?
※課題作りはスタッフの学びの場だった部分もあると思うので、そこは自然と変わりそう。
※ジムの一利用者としては、「えっ?その配置で登れんの?」と思うようなものが意外と少ないトライ数で登れることが増えそうで、ちょっと楽しみかも。一方で、オーソドックスな課題比率は果たして増えるのか減るのか・・・。
※もし、大量生産されて安価になれば、これで自宅に壁を設置しても飽きずに登れるのでは?(まず、壁とホールドが高いけど。)

②インストラクター

インプットは、課題作りのB方式と同じ。
加えて、主だった練習メニュー、補助トレーニングメニューをとりあえず考えうる限り。最初は、100通りとか?

あとは、講習生の登りを撮影して、AIがメニューを提案。

※インストラクターと講習生が相談して
「なるべく短期間で、1本だけでもR.P.グレード更新。」、「コンスタントに、今より2グレード上をR.P.できることを目指す。」、「O.S.率の高いクライマー養成。」、「コンペ向き」、「オールラウンドな岩場で、ゆっくり落ち着いて登れる安定タイプ養成。」などの条件設定を、事前に行う。そもそも、条件設定の意味が初級者には難しすぎるので、そこを丁寧に説明するのは人間。

※インストラクターは、AIが選んだメニューの意味を読み解き、講習生に説明。ここで、インストラクター自身にも発見がありそうな半面、他人のプレゼン資料でプレゼンさせられるようなやりづらさが大きそう。
※この方式は、講習生のビフォーアフターを動画としてインプットし続け、数多くのスクールで情報共有するぐらいまでやらないと、情報源として機能しない。
少ない情報源から、「もしかして、これが分かってないんじゃないでしょうか?」みたいな洞察をするなら、まだ人間に分がありそう。
※中上級者なら、人間のインストラクター無しでも、ある程度読み解くことを楽しめそう?
※他のスポーツで、何かしら設計しやすいものがありそうな気もする。

アイデアとしては面白いような気がしつつも、めちゃくちゃ便利という感じもまるで予感させないです(笑)。いつか誰かのアイデアの足しにでもなれば・・・、という程度の雑談でした。
他にも、ジムの仕事って色々あると思うんですが、掃除とかって利用者目線では機械化されても関係なさそうですしね。

2020年4月13日月曜日

営業休止のお知らせ

新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、4月中に申し込みいただいた講習を中止させていただきます。
今のところ、緊急事態宣言と同じく5月6日までは休業といたしますが、状況を見て延期とさせていただきます。

野外でのクライミングは、感染拡大という点ではハイリスクとは思いません。
また、野外、少人数での活動という観点からは、営業自粛を要請される業種からは、遠いとも思います。

しかしながら、クラスター対策班や医療現場などの最前線の人の苦労、今後の重傷者・死亡者増加を思えば、僅かなことでも協力するべきという気持ちもあります。
私にとっては仕事であっても、講習生にとっては不要不急の外出という部分も拭えません。
また、アクセス問題への危惧、事故への普段以上のリスク、近郊エリアでの土日の混雑可能性など、これまでの経験からは予測が難しい要素もあります。

諸々の要素から、営業は自粛することといたしました。

一方で、様々な要素を熟慮したうえで、岩場に出かけられる方を非難するつもりは全くありません。
もちろん、「本当に、そこまでして行きたいのか?」と自問自答することから、逃げてはならないとは感じています。ただ、こういう時勢で同調圧力が強くなりすぎることも、不安です。

2020年4月9日木曜日

ホームジムを味わい尽くしているか

週末の外出自粛よりも、以前の記録です。

3月24日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性AKさん。
3月25日(水)は、ムーヴLv.0にて、新規男性NGさん、新規女性NYさん。
NYさんは、ランナウトの常連さんですが、話しているとランナウトが大好きであることが伝わってきます。

1人でジムに来て、オードビレイで練習したり、ボル強(他ジムで言えば、道場やジム主催のセッション)に参加したり、常連さんとロープを練習したり、普通にボルダーをやったり。
上記4つを全て楽しんでやっている常連さんって、そんなに居ないと思うんですよねー。

4つの練習方法全てをやるからこそ、それぞれのメリット・デメリットが分かり、練習意識が研ぎ澄まされると思います。
どうせランナウトをホームジムにするなら、その方がお得だと思うんですよねー。特に、リードをやりたいなら。

まぁ、ランナウトに限らず、どこのジムをホームにするにせよ。
とはいえ、それぞれの練習意義自体の話は、まだまだボンヤリしていそうなので、これからじっくり学んで欲しいところです。

まぁ、今はほとんどのジムが閉まってしまい、岩場や山に行くかだけが悩みどころという時勢になってしまいましたが!

2020年4月6日月曜日

新型コロナウィルス感染拡大について

新型コロナウィルスの感染拡大に対して、日々刻々と状況が変わる中ではありますが、現状の方針を御説明いたします。

①現在、予約済みの岩場での講習について。
少人数での岩場における講習は、感染拡大リスクは小さいと思われますが、不要不急の外出であることに間違いはありません。

現在、おおむね以下の判断基準で考えております。

政府や都が出す方針のニュアンスに対して、推移を見守っている状況です。
例えば、以下の2つで、どちら寄りの方針が出されるかも1つのポイントと考えています。
A)食糧、医療、その他のライフラインに関わる業種以外は、あらゆる業種に一時的な営業自粛を強く求める。外だから、少人数だから、といった油断は大敵。
(可能な限り、ロックダウンに近づけたイメージ。)

B)夜の繁華街、娯楽施設、野外大規模イベントなど、クラスターが発生しやすい業種にのみ、これまで以上の営業自粛を強く求める。健康、体力維持のための、公園などでの散歩などは、これまで通り推奨。
(経済活動、屋外での活動は、十分気を付けた上で行って欲しいというイメージ。)

これらは日々刻々と変化しておりますので、以下のようにいたします。

・前日キャンセル含めて、キャンセル料は不要とします。
・直前の状況で、こちらから中止をお伝えする可能性もあります。
・可能な限り、電車での移動よりも車での移動をオススメします。(理想は、家を出てから戻るまでに、講習参加者以外とはほぼ全く接触しないことです。ただし、始発電車の空き具合は通勤電車でのリスクに比べると小さいため、各自の御判断に任せます。)
・車に同乗いただく場合、マスクが無ければ、1枚差し上げます。(車の中だけでも、マスク装着。)

こんな状況だからこそリスクを最小限に抑えて岩場に行きたいのか、それとも岩場に行く人を馬鹿で身勝手だと思うのか。
人によって答えは違うのではないかと思います。

ただ、この戦いは持久戦必須なので、どこまで我慢すべきかを各自が考えて、持続可能なものを選んでいくことになるかと思います。
もちろん、その時々がどういう局面なのかの推移を見守りつつ。

②ジム講習について。
当面は、予約を受付いたしません。多くのジムが営業中止になる可能性が十分にある情勢ですので。当塾が行っているような、先々の予約が意味をなすとは思えません。これが、いつまで続くかは、見通せませんが。

ではでは、どうぞよろしくお願いします。

2020年4月1日水曜日

5月の予約受付、課題ごとに肝が異なる

5月の予約受付を、4月3日(金)の夜21時よりスタートします。
新型コロナの影響で、先々のことが分からないとは思います。
色々と思うところはありますが、何を書いても賛成意見・反対意見が容易に想像されすぎて、リスクしか感じません。
参加されるかどうかは、各自の判断にお任せします。

3月21日(土)は、早くも三倉の最終日。
「岩場では~~が大事だ。」という台詞が色々あって、私も使うし、よく耳にもします。

ジムなんかで話題に上がるムーヴ系では
・カチ(スローパーよりも頻度が高いイメージ)
・足置き(ガバ足でトリッキーなムーヴよりも、繊細なムーヴが多いイメージ)
・真っ向勝負(手に足ヒールなどの複雑なムーヴよりも、カチ・ピンチ・スローパーなどを保持して、悪い足で一手出すことが多いイメージ)

※とはいえ、岩場でもランジもヒールも使うと思います。

リード技術という点を考慮すると
・安全管理、オンサイト戦略の両面で、レスト技術
・ボルト足元でも安全にフォールが出来るだけのフォール姿勢
・安全管理、オンサイト戦略の両面で、行きつ戻りつ能力
・岩の形状から大雑把なムーヴを読む能力(ホールドのオブザベは、困難なことも多い)
・スタティックムーヴ(ジムに比べて、ダイナミックより重要度が高くなるイメージ)
これら、どれも大きく間違っているとは思いません。
そういうことを意識して、ジムで登ることは有意義なトレーニングなのでしょう。
(でも、岩っぽくないジム課題に文句を言うのも・・・。)

その一方で、「とは言え、課題ごとに大事なことが違うんだよなー。」という風に、毎度思わされます。
<品チムニー、Vトラップ、SWKが並ぶ、ルンゼ奥のビレイ点>

そんな訳で、最終日に登ったルートで、私が肝(きも)だと感じたこと。
オンサイト狙いの方は、読まない方が良いかも。

・品チムニー(5.7、チムニー) O.S.
グレードと見た目から、プロテクションが取れなくてもホールドスタンスがある程度あって、ランナウトしても恐怖感が少ないタイプかと予測して、アップで取り付く。実際は、ランナウトセクションがチムニー真っ向勝負!最悪、戻ってテンション出来る範囲で登ることが大事なので、「チムニーでクライムダウンを意識しながら進むこと。」が、肝だと感じた。
<Vトラップ>

・Vトラップ(5.7、ルンゼ状のチムニー) O.S.
本チャン的な凹角。プロテクションの延長などによって、落ちることはリスクが大きい場面が多々ある。また、ルンゼ内のチョックストーンは、「動くけど、しっかりハマって落ちそうに無いのでホールドに使用可。」、「落とせないんだけど、表面がポロポロしていて、ホールドとしては要注意。」などの様々なものが出てくる。チョックストーンと岩本体との間にプロテクションを取ることの是非も、迷わされる。 総じて、リスク管理が肝だと感じた。 
・SWK(5.8、奥にジャミングの効くセクションが長いO.W.) O.S.
典型的な入門O.W.だと感じた。個人的には、講習などで実演や解説したりすることもある形状なので、ただただ「典型的だな。」と思ったので、それが肝なのだろうか。

ちなみに、プロテクションが良くて初級者でもチャレンジしやすく、岩も綺麗なので、隠れたオススメルート。
<つつじが咲くころ>

・暗夜行路(5.11c、ボルト) O.S.
ボルト3本で、取り付きでのオブザベでホールドが概ね予測できる。ただし、人によって使うホールドが違うであろうほど、色々と選択肢が見えてしまうので、自分に合ったムーヴ選びにミスって、ポロ落ちする自分が容易に予見される。また、垂壁だがレストポイントの条件はイマイチで、判断のスピード感が要求されそう。実際登ったら予想通りで、ジムのオンサイト戦術とほぼ同じことが肝になるなと感じた。
(「ランナウトのオンサイトトライと、まるで一緒だな」と思った。)
<ラッパハングをO.SするA堀くん>

・もみじ返し(5.10d、NP&ボルト、スラフェース系?) エイドにて敗退
トポからの推測では、ボルトセクションに5.10dが付いていて、NPセクションは5.9以下だろうと。暗くなるのは分かっていたが、そのくらいならどうにか登ろうと、頑張ってスタート。しかし、実際にはNPセクションが思いのほか難しく、最終レストポイントで諸々と準備不足の自分を痛感!オンサイトを逃すのは悔しいが、これ以上のリスクは取れないと判断して、エイドで敗退した。次にトライするチャンスがあれば、PD系のルートのつもりで準備することが肝かと思った。
<水晶クラックと格闘するM田さん>

こういうのって、岩場による部分も大きいですよね。
「~~の岩場は、××系が多い。」など。

カチ系の岩場や課題が好きな人が、「岩場はカチだ!」と言っているのを聞いていると、「それって、ある程度バイアス掛かってそうだなー」とも思ってしまいます。

個人的には、要素は数えきれないほど多くて、何が肝になるかを自分で考える余地があるぐらいの方が楽しいです。
その思考が、強くなれないのかもしれませんけどね!(笑)
<暗夜行路をトライする私>

<短いが、緊張するルート>