7月4日(土)は、岩場講習が雨中止でムーヴ講習。
女性STさん。
<片手をダラリンと脱力してみよう>
ジムでも岩場でも、初級者(おおよそ5.10~5.11後半が最高グレードのイメージ)を見ていて驚くほど皆レストしないなぁと、常々思っている私です。
・片手バランスに恐怖心を感じる
・態勢づくりが下手で、かえって疲れる気がする
とか、理由は人それぞれです。
別の観点として、
・自分の状況を俯瞰できていない
というのもあります。
具体的には、下の図。
例えば、講習生にスラブの入門ルートをリードしてもらうと、Aですらレストしない人も多いです。いわゆる、ノーハンドレストの絶好のタイミングですが。
若干のパニック状態なんでしょうか。
また、Aでレストするようになっても、Dは嫌がる人も多いです。(足は、外傾や小さいなど、やや条件悪い。)
ただ、冷静に考えると、BやCよりも腕や指への負担が大きいかどうかは疑問です。
もっと言えば、ジムの垂壁でBでもレストしたがらない人も多いです。でも、ここで休まなかったら、垂壁はどこで休むんでしょうか?
Cに限っては、ある程度Bでレスト態勢慣れでステップを踏みたいとか、最低限のフィジカルが無いと無理、という理屈も分かります。
ただ、結局ここで休まなかったら、うす被りはどこで休むんでしょうか?
ここまで書いておいてなんですが、実践では
「ここは結構良いホールドだけど敢えてレストせず、次のレストポイントまで行っちゃおう!」
という判断を下すこともあります。
ただ、多くの人は、それ以前に自分の状況がイマイチ分かっていないようだと感じています。
戦略的な「敢えて」の話は置いておいて、まずは基本を押さえておきましょう。