2021年8月30日月曜日

10月の予約受付

遅くなり、申し訳ありません。
9月1日(水)の夜22時より、10月分の予約受付をスタートします。

9月は木曜の定期クラスもムーヴLv.0としてみましたが、10月は以下のように設定します。

火曜:これまで通りムーヴLv.0として最低参加条件なし。
木曜:第1週、第3週のみムーヴLv.1。それ以外の週は、ムーヴLv.0とします。

Lv.1の最低参加条件は、リードで落ちるまで頑張るトライができること。

また、参加者の集まり具合を見て、11月以降のことは決めようと思います。
ではでは、どうぞよろしくお願いします。

2021年8月17日火曜日

「リードの登り」という概念②

8月2日(月)は、アドバンスクラック講習にて、女性HSさん、女性ISさん、女性IUさん。
8月3日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性IGさん、男性YMさん、新規女性KMさん。
8月4日(水)は、リード1回目にて、男性YMさん、女性SWさん。
8月5日(木)は、リード3回目にて、女性YZさん、女性NMさん、女性GTさん。3名とも、これにてジムリード講習は卒業といたしました。
8月6日(金)は、ムーヴLv.1にて、男性TGさん、新規女性WNさん。

1つ前の記事「リードの登り」について、少し別の言い方をしてみます。

一般的には、リードの登りは、省エネやレストについて語られることが多いのですが、もう一つ「用心深さ」がムーヴにも滲み出ることが大切だと思います。

ジムのリードにせよ、ボルトルートにせよ、クラックでも、(なんならマルチピッチでもプロテクションがバッチリであれば)落ちるまで頑張るべき場面では突っ込むんだけれども、そこまでのリスク管理は大切です。
このリスク管理は、ビレイ、浮石チェック、カムセット、終了点作業、などの「登る能力以外の技術」が、当然大切です。
しかし、それだけではない、という点に気づいている人は案外少ない印象です。

そういうリスク管理を考えまくった状態でオンサイトリードに取り組むと、自然と登りに用心深さが滲んでくる。
そして、そういった経験値をアプローチセクションで活かし、核心では自分の持てる範囲のボルダー能力をぶつけるのが、リードの醍醐味ではないしょうか。
(実際、それを体感できる完登は、クライミングのジャンルに関わらず、めちゃくちゃ嬉しい。)

ムーヴに滲み出る「用心深さ」は、前の記事に羅列した通りです。

これだけ考えて登っていても、ボルダー能力の高い人には一瞬でO.S.記録もR.P.記録も負かされるものです。
最終的には、自分がどうなりたいか、どういう達成感を得たいかで、ボルダー主体のトレーニングをするのもアリでしょう。

「グレードを諦めるべき。」とは思いませんが、心の底から喜べるクライミングには、「リスク管理も、それなりに上出来!」と自分自身に言えるものでありたい、と私は思っています。

「落ちたらどういう態勢になるか全然想像できてないけど、とりあえず登れちゃった!」、「カムが効いてるか不安だったけど、とりあえず登れちゃった!」では、ビギナーの頃ならいざ知らず、ある程度の経験を積んだクライマーなら、もう喜べないはずですから。

2021年8月13日金曜日

「リードの登り」という概念

7月27日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性MDさん、女性HZさん、新規男性MMさん。
7月29日(木)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。2コマ目はムーヴLv.1にて、男性MBさん、女性WNさん。
8月1日(日)は、自分のクライミングにて、例の某岩場へ。佐藤くん、加藤さんと。
(新ルート、積木(5.9、NP)を作って、先日のウィークポイントの終了点整備をして、この日は終了。というか、半日近く雨。)

「リードの登り」という言い方があります。
何と対比しているかで、考えてみます。

①対ボルダー
レスト技術、省エネ技術、確実性の高いムーヴを選択する癖、あたりが代表的です。
僕自身も「リードっぽいね。」と言われますし、ボルダラーの方々に言わせれば「リードの人はすぐ見分けが付くよ。」とのこと。

②対トップローパー(ジム編)
対ボルダーと似た要素もありますが、他にも差があります。
クリップ態勢、リスク管理の意識(墜落距離の計算をしながら登っているか?)、落ちる態勢への注意、あたりが代表的です。
オブザベも、トップローパーよりは入念になるでしょう。

③対トップローパー(岩場のボルトルート編)
落ちないことを強く意識した登り(ランナウトしていることが多いため)、落ちる態勢への更なる注意、浮石などへの注意、などが代表的です。

④対トップロープリハーサル(岩場のボルトルート、クラックなど)
クライムダウン敗退を想定した登り、落ちる距離の計算・オブザベの更なる真剣味、浮石などへの注意、などが代表的です。
先が分からない状態でリードすることで、リスク管理を強く意識した登りになります。
スタティック主体の登りも、核心ではないセクションにおいて、大変有利でしょう。
オンサイトトライに適した登りというのも、ここで培われるように思います。

⑤対フォロワー(マルチピッチ、沢登り、雪山、などの連れられ登山者)
①〜④が全て当てはまると思いますが、加えてルートファインディング、敗退シナリオの想定、などが入ってきます。クライムダウン敗退を想定した登り、浮石などの注意は、④を何倍にも濃くした形で現れます。

「あの人は、リードっぽい登りだな。」と感じたら、その発生源を考えてみると面白いと思います。
(とはいえ、ちょっとは名の知れたアルパインクライマーだけど、何故かランジや足ブラが得意で、ジムでそういう風に登っている人、といった例外も数々あるのが興味深いところ。)

あらゆる場面でリードする中で、省エネやリスク低減を目指し、それぞれが自分なりに編み出した登り方こそが、リードの登りではないかと感じています。

結論としては。
・リードの登りを身に付けたいなら、①〜⑤を強く意識して登り込んだ方が良い。
・その際に、「やっぱ、ここでリードするなら、こういう登り方も意識しないと危ないし、完登もできないな。」と逐一反省点を考える方が良い。

安易なトップロープに流れるのは厳に慎みたいものですが、度胸一発でリスクに目をつぶるだけのリードにも将来が無いというのが、私の考えです。