2011年1月9日日曜日

ロープワーク講習

1月8日(土)は、淵野辺のストーンマジックにて、岩場向けのリード講習。
今回は、常連のTさん。

ボルトルートならば、ジムと岩場は大差無いような気もしますが、それは僕ら山屋の感覚でしょうね。

実際に教えてみると、ジムリードの倍くらいは伝えることがあります。

ヌンチャクの向き、結び替え、懸垂下降、みたいな分かりやすい例は当然。

ボルトの種類、終了点の仕組み、終了点の補強方法、なんていう地味なものもあります。

超人気ルートだけにしか取り付かないのなら、問題は少ないでしょう。
が、本当は知っておいて欲しい知識集ですね。

スポーツクライマーで、「あのルートは部分的にナチプロがあるから、取り付かない」、「終了点が信用できないから取り付かない(上に大木があるのに?)」みたいな話をよく聞きます。

そりゃさすがに勿体ないでしょう!と、僕は思います。
むしろ、ジムっぽくない岩場らしい面白さは、そういうルートの中にあることが多いのに。

という訳で、当塾の岩場リード講習は、最低限のロープワークをガッチリ講習しています。

そして、その次にクラック講習を見据えて行っております。

ちなみに・・・、
本日のお客様は、元々アルパイン志向なんで、選り好みの心配はゼロです。

どんなことでも、「出来るように!」という発想の人が多いのです。

具体的な講習内容
・終了点作業(結び替え、懸垂下降)
・流動分散、固定分散、独立分散の作り方
・仮固定(スポーツルートでは必須ではないが、最近お客様に度々聞かれる。流行り?知ってると確かに便利。)
・ヌンチャクの向き(予習済みで確認程度)
・ダブルフィッシャーマンの作り方(予習済みで確認程度)

オマケ講習(クラック)
・ハンドジャム、フットジャムの効かせ方

次回は、現地(湯河原幕岩あたり)に行ってのリード講習ですね。