今回は、常連のTさん。
ボルトルートならば、ジムと岩場は大差無いような気もしますが、それは僕ら山屋の感覚でしょうね。
実際に教えてみると、ジムリードの倍くらいは伝えることがあります。
ヌンチャクの向き、結び替え、懸垂下降、みたいな分かりやすい例は当然。
ボルトの種類、終了点の仕組み、終了点の補強方法、なんていう地味なものもあります。
超人気ルートだけにしか取り付かないのなら、問題は少ないでしょう。
が、本当は知っておいて欲しい知識集ですね。
スポーツクライマーで、「あのルートは部分的にナチプロがあるから、取り付かない」、「終了点が信用できないから取り付かない(上に大木があるのに?)」みたいな話をよく聞きます。
そりゃさすがに勿体ないでしょう!と、僕は思います。
むしろ、ジムっぽくない岩場らしい面白さは、そういうルートの中にあることが多いのに。
という訳で、当塾の岩場リード講習は、最低限のロープワークをガッチリ講習しています。
そして、その次にクラック講習を見据えて行っております。
ちなみに・・・、
本日のお客様は、元々アルパイン志向なんで、選り好みの心配はゼロです。
どんなことでも、「出来るように!」という発想の人が多いのです。
具体的な講習内容
・終了点作業(結び替え、懸垂下降)
・流動分散、固定分散、独立分散の作り方
・仮固定(スポーツルートでは必須ではないが、最近お客様に度々聞かれる。流行り?知ってると確かに便利。)
・ヌンチャクの向き(予習済みで確認程度)
・ダブルフィッシャーマンの作り方(予習済みで確認程度)
オマケ講習(クラック)
・ハンドジャム、フットジャムの効かせ方
次回は、現地(湯河原幕岩あたり)に行ってのリード講習ですね。